『イッテQ!』、『ポツンと一軒家』との視聴率対決で「大苦戦」……イモトアヤコ「卒業否定」もテコ入れは必至?
5月8日、人気番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)から、イモトアヤコと森三中が卒業するというニュースを「東京スポーツ」が報道。しかし、両者がこれを即座に否定し、番組ファンを騒然とさせた。この誤情報が飛び出した背景には、「以前からささやかれていた『番組のマンネリ化』 が関係している」(業界関係者)という意見もあり、『イッテQ!』 の今後の展開に注目が集まっている。
『イッテQ!』はアマゾンから北極圏まで世界を舞台に、出演者が体当たりでご当地体験に挑む冒険バラエティ番組。2007年の放送開始以後、さまざまな企画が生まれ、イモトは、まさに世界の果てまで赴き、さまざまな珍獣たちの生態を紹介する「珍獣ハンターイモト ワールドツアー」、森三中はロケーションや湯加減、効能の三拍子揃った世界一の温泉を探しに出る「イッテQ! 温泉同好会(世界の果て温泉同好会)」で、番組の人気を支えてきた。にもかかわらず、なぜ彼女らは急に卒業をうわさされるような状況に陥ったのだろう。
「名実共に国民的バラエティにのし上がった『イッテQ!』ですが、この1年ほどは同じ日曜午後8時台の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)に視聴率で負けることが多くなっています。初めて視聴率を抜かれたのは昨年の2月。直近の5月10日放送回でも、『イッテQ!』が16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったのに対し、『ポツンと一軒家』は21.9%でした。ここ数年、日本テレビの日曜夜といえば、『イッテQ!』だけでなく『ザ!鉄腕DASH!!』『行列のできる法律相談所』も高視聴率を獲得し、同局の“テッパン枠” と呼ばれてきた。その牙城の一角を崩されたとあって、この1年余り、日テレ関係者は胸中穏やかではないはず。そのため、そろそろ日テレが『イッテQ!』に何かしらのテコ入れを行うのではないかという臆測がマスコミ関係者の間で流れていたんです」(芸能ライター)
そんな中、“看板出演者の一部を変更するらしい” との情報をキャッチした「東スポ」が、見切り発車で記事を掲載したことが、「今回の騒動につながったということなのでは」と、前出の芸能ライターは指摘する。
「ネット上では、番組ファンが、報道を否定したイモトと森三中両者のインスタグラムに『安心して泣きそう』『イモトちゃんのいない「イッテQ」なんてつまんない』『森三中お三方の活躍をこれからも楽しみにしています』 など、二人の出演継続に安堵するコメントを次々と寄せていました。こうした反応を見ていると、もし今後、本当に日テレがメンバー入れ替えのテコ入れを行った場合、ファンから総スカンを食らってしまう可能性は高いとみられ、日テレは今回の一件で、より慎重に策を講じなければと痛感したのでは」(同)
出演者の変更が安易ではないとあれば、やはり「企画」への見直しが必要となるだろう。
「コロナ禍が長引けば、海外ロケが売りの『イッテQ!』の企画はどれも立ち行かなくなる。その点も踏まえ、やはり新しい名物企画の誕生が、番組の人気継続の大きな鍵になってくる。過去の人気企画に頼り続けるのは厳しいというのは、制作サイドが最も理解しているところでしょう」(同)
『ポツンと一軒家』に押され気味とはいえ、『イッテQ!』 人気が急激に落ち込んだわけではない。今後の展開を期待しながら見守りたい。