擁護の余地なし

声優・谷山紀章のTwitter炎上騒動、「コロナで仕事がない」現状が影響? 「収録再開の見通しが立たない」アニメ業界の今

2020/05/01 11:00
サイゾーウーマン編集部
【星作業中】声優のSNS開設の画像1
谷山紀章公式プロフィールより

 声優・谷山紀章の新型コロナウイルスをめぐる発言が物議を醸している。谷山は4月23日夜、自身の公式Twitterにて「俺正直 ブカンカゼ ちょろいって思ってるけどね」と投稿。世界中で多くの死者が出ている新型コロナウイルスを軽視したこの発言には「配慮が足りない」などと批判が噴出し、炎上騒ぎに発展した。これを受け、谷山は翌24日に「関係者、ファンの皆様、投稿をご覧になった方々へご迷惑をお掛けし、不快な思いをさせてしまった自身の至らなさを痛感しております 余りに無配慮で無知でありました」「心よりごめんなさい」などと謝罪し、当該ツイートを削除した。

 この謝罪に対して、ファンからは好意的なコメントが寄せられている一方、ネット上では「謝罪の言葉が『ごめんなさい』? 幼稚な文章」「若者が調子に乗って発言したかと思ったら、40代のおっさんの発言だったとは」などの批判的なコメントも多い。

「谷山の発言を援護するつもりは毛頭ありませんが、きっと世の中の声優全員が暇を持て余しているんだと思いますよ。今、声優のほとんどは『開店休業』状態ですから」(声優業界関係者)

 こう話す関係者がいるように、今年4月に入って新規の仕事依頼が「全くなくなった」と答えた俳優、声優は約7割に上ることが日本俳優連合の実態調査により発表された。

「毎週のように行われていた声優イベントも今はほとんど中止か延期。ラジオ収録はZoomなどの会議ツールを使用して、スタッフやキャストが全員オンライン上で作業をする機会も徐々に増えてきました」(同)


 また、声優にとってメインの仕事とも言えるアニメの収録にも、大きな影響が出ているようだ。

「アニメの収録現場の場合、今絶対に避けなければならない『3密』全てが当てはまります。完全密閉の収録スタジオにキャスト全員が集まり、十数人で数本のマイクをシェアして録音をしますから。4月現在、ほとんど収録がストップしているアニメ番組も、今後いつ再開できるかわからない。新番組のドラマが放送できずに昔のドラマを再放送しているように、アニメも再放送に切り替えつつあります。イベント収入に依存していた小規模な声優事務所などは、見通しが立たない現状に怯えていると思いますよ」(同)

 先が見えない現在の状況だが、つかの間の長い休みが取れたことにより、新たに発信の場を設ける声優も増えてきた。

「ベテラン声優の三木眞一郎をはじめ、前野智昭、鈴木達央はTwitterアカウントを開設し、ファンからは喜びの声が多く寄せられています。また、梶裕貴や関智一は、自身のYouTubeチャンネルを開設しました。梶は、悠木碧が発起人である『#せいゆうろうどくかい』の企画に賛同し、著作権フリーの青空文庫の作品を朗読しています。関は、大量のフィギュアが展示されている自身の『趣味部屋』で、うろ覚えのラジオ体操第一を披露。凝った演出や編集がされていない手作り感溢れる動画に、ファンはもちろん、同業者からも多くの反響が寄せられています」

 思わぬ自粛生活を強いられている声優業界だが、無事に平穏な生活が送れる日まで体力を温存していただきたい。


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最終更新:2020/05/01 11:00
DJCD 谷山紀章のMr.Tambourine Man 「獅子奮迅」
本人もここまで大ごとになるとは思っていなかったでしょう