サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿中学受験に母の出番「ない」? コラム “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験に母の出番は「ないない」!? わが子全員、トップ私立から東大へ……「スーパー母」の実態 2020/04/12 16:00 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) “中学受験”に見る親と子の姿 子どもの「なぜ?」に喜びを爆発させる母 もう一つは「人生実践型」タイプ。一言で言えば、このタイプの母親は賢い。もちろん学歴も職歴も高い人が多いのであるが、それよりも、何と表現すればよいだろう、「賢い生き方をしている」という感じなのだ。 例えば、彼女たちはいろんなことに博学だ。そして頭でっかちではなく実際に手を動かし、頭で考え、トライ&エラーを重ねながらも正解値を求めるような人が多い。 ある母は、新型コロナウイルス感染が拡大するこの非常時に、こんなことをしていた。 「どこに行っても手指消毒薬がないじゃない? それで、思ったの! ないなら、作っちゃえ! って(笑)」 そして、もともと自宅にあったアルコール製剤とキサンタンガム(増粘多糖類)などで「手ピカジェル」を完成させたらしい。以前から思っていたが、こういう母の元で育つと、子どもたちは嫌でも理系に進み、研究者になる子が少なくない。 このように、行動力も知識欲も旺盛な人は、どんな子どもにも必ず訪れる「なぜ? どうして?」期に、“喜び爆発”で対応していたように感じる。もともと知っていることであれば、間髪入れずに答えるし、万が一知らなければ、ネットがない時代であっても、子どもと一緒にさまざまな調べものをし、「正解」にたどり着いて、そのことを心から喜ぶ……こうした親子のやりとりは、中学受験においてもプラスに働くに違いないのだ。 次のページ 兄弟ともに東大へ、母は「とにかく子どもの話を聞いた」 前のページ123次のページ 楽天 出る順「中学受験」漢字1560が7時間で覚えられる問題集 関連記事 中学受験に失敗、「絶対人に言えない学校」に入学――心が折れた優等生は「再生」できるのか中学受験専門塾に「日に3回」通い、温かい弁当を届け続けた母――その息子が「高校進学」できなかったワケ中学受験終了後に「死にたい」と葛藤――滑り止め不合格で、本命校を「受けさせなかった」母の自責中学受験でミラクル合格! 月額20万円“課金”で偏差値アップ、「勝ち組親子」が入学後に見た地獄中学受験本番、プレッシャーで「腹痛」に……お試し校「不合格」の親子を救った人物とは?