「闇が深い」「明らかに仕事干されてる」“ドロ沼”の事務所独立で話題になった芸能人
米倉涼子、栗山千明、柴咲コウ、中居正広――近ごろ、大手芸能事務所から独立するタレントが増えている。会見を開いたり、公式サイトでコメントを出したりと、円満に退所していくタレントがいる一方、世間を騒がせた“独立問題”も少なくない。
「2013年上半期に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインを演じた能年玲奈の一件は、記憶に新しいところです。15年4月、能年は当時所属していたレプロ・エンタテインメントに無断で個人事務所を設立したと報道され、独立騒動が勃発しました。契約が終了する16年6月に独立を強行しましたが、一部報道では、退所にあたってレプロが本名の能年玲奈で活動することに『許可が必要』だと警告したため、芸名を“のん“に変更せざるを得なかったとか。この騒動以降、のんのメディア露出は激減しています」(芸能ライター)
当時、ネット上では「事務所を辞めたら本名を名乗れなくなるって、どういうこと?」「芸能界のウラが暴かれた感じがする……」「明らかに仕事干されてるよね? レプロの圧力が恐ろしすぎる」などと言われ、世間に衝撃を与えた。
「今年3月には映画『星屑の町』(東北4県では2月公開)で主演を務めるなど、一時期よりは姿を見るようになったのんですが、やはりまだ地上波のドラマ出演などはできていない状況です。ネット上では現在も『レプロはいつまでのんちゃんに圧力かける気?』『芸能界って本当に汚い! のんちゃんがかわいそう』など、事務所批判とのんへの同情の声が上がっています」(同)
“国民的アイドル”として一時代を築いたSMAPの独立問題は、日本中が固唾を呑んで見守ることになった。
「16年末に解散したSMAPの元メンバー・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は、17年9月にジャニーズ事務所を退所しています。その後は、3人ともSMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏が設立した『株式会社CULEN(カレン)』に所属し、“新しい地図”として再出発しました。しかし、ジャニーズがテレビ局に3人をテレビ出演させないよう“圧力”をかけた疑惑が浮上し、公正取引委員会がジャニーズに注意する事態に発展。最近になってようやく地上波に復活した3人ですが、ネット上では『ジャニーズとテレビ局はズブズブの関係ってことだね』『芸能事務所の力が強すぎて、闇が深い』など、不信感を抱く声が少なくありません」(同)
19年5月には、タレント・山田邦子の独立騒動が話題を集めた。発端となったのは、同じく太田プロダクションに所属するタレント・有吉弘行が、同年5月26日放送のラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN PARK)で、山田の独立について語ったことだ。
「山田は19年4月29日、自身が出演した舞台公演に事務所のスタッフが1人も来なかったとブログで明かし、『この事は新しい令和の年に向けいろいろ整理が付く、出来事にもなりました。残念です』などと、事務所に対する不信感を投稿したんです。すると、同5月5日放送のラジオで、有吉が山田に『悲しいなあ。邦子さん、今までありがとうございました』と、“別れ”を意識したコメントをしたところ、山田がこれに応戦。主演舞台の記者会見で事務所独立を否定しつつ、『有吉が悪いのよ。ラジオで“山田邦子が辞めるんじゃないか”とか言うから』と、有吉を批判しました」(同)
これに有吉も黙っておらず、同26日放送のラジオで再び「こっちだって腹立ってるからね。テメエがブログでしみったれた、みじめったらしい書き方したんだろ?」「俺らが心配して声かけてやってんだろ、この野郎。それなのに、なんで“有吉が悪い”だよ?」と反論し、不満を爆発させる展開に。結局、山田は同年6月に太田プロを退所している。
「山田の独立騒動は、有吉とのバトルの様子まで公にされていたこともあり、世間の注目を集めました。ネット上では『事務所がずさんなのか、山田がよほど嫌われてるのか……』『有吉は山田を事務所から追い出したかったのかな?』『後輩からあんなこと言われたら、山田も退所せざるを得ないだろうな』など、物議を醸しました」(同)
事務所とタレント、それぞれ事情があるとはいえ、苦楽を共にしてきた関係ならば、最後くらいはキレイに別れてほしいものだ。