“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第497回】

中居正広の独立で、木村拓哉との不仲説を“無理矢理”にでも払拭したい女性週刊誌

2020/03/03 21:00
神林広恵(ライター)
「女性セブン」3月12日号(小学館)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 新型コロナウイルスに関し、やっと会見を開いた安倍晋三首相。しかし記者の質問を遮り36分で“おうち”に帰ってしまった。なんだかな。嘘と自己保身と逆ギレが得意だと思っていたが、非常時には逃げるというのも得意だった――。

第497回(2/27〜3/3発売号より)
1位「長瀬智也 『俺も続きたい!』’21年TOKIOの命運」(「女性セブン」3月12日号)
2位「中居正広と木村拓哉 断絶関係が急転!奇跡のエール交歓」(「女性セブン」3月12日号)
同「中居正広 5人をつなぐキーマンは“あの人”」(「週刊女性」3月17日号)
同「中居正広 『SMAP5人の再結集を!』」(「女性自身」3月17日号)
3位「戸田恵梨香 『スカーレット』打ち上げ中止の夜に『惜別の(秘)家族会を!』」(「女性自身」3月17日号)

 中居正広のジャニーズ事務所退所で俄然注目を浴びてしまったのがTOKIOの長瀬智也だ。18年4月の山口達也事件以降、音楽活動ができないことから退所説が根強く囁かれていたが、2月27日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が掲載した中居と木村拓哉の不仲記事の最後で、長瀬退所について本人に直撃したことが話題となった。そして同日発売の「女性セブン」もまた、中居退所記事の後に長瀬退所記事を掲載している。 

 その内容は長瀬のジャニーズ独立を強く示唆したものだ。音楽活動を再開できないことで不満を募らせている。来春には連続ドラマの主演も確定していることから来年4月以降動きがある、と。ほぼ「文春」と同じ。でも、悲しいかな世の中的にも芸能マスコミ的にも同日発売の「文春」記事のほうが話題になっている。「セブン」の影は大変薄い。


 当然かも。その理由は「セブン」記事にあった。この記事は冒頭こんな描写で始まる。

「清々しい顔で中居が独立を表明したその日の午前、対照的に険しい表情で都内マンションに入っていった人物がいる。TOKIOの長瀬智也(41才)だ。顔の半分がマスクで覆われていても厳しい視線が見て取れる。自ら運転する車を降りると、長身を丸めるようにして足早に去っていった」

 ここまで長瀬をキャッチし、目撃したのに直撃も写真もなし。関係者に話を聞くだけで、なぜ本人に直撃しない? そして記事の最後はこうだ。

「長瀬の音楽への情熱はどうやって発露されるのだろうか。早く、その声を聞きたい」

 もちろんこの“声”とは長瀬の歌う声だろうが、その前に直撃して独立について聞け! 肉声を載せろ! だから「文春」に負けちゃうんだよ! そんなツッコミどころ満載な長瀬独立記事だった。


TOKIO/愛!wanna be with you...(通常盤/CD)