【セブン-イレブン】カップ麺は「さばだし塩ラーメン」「タンメン」が正解! 管理栄養士が選ぶベスト2
「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
セブン-イレブンのカップ麺で「健康的な食事」も夢じゃない!? 忙しいアラサー必見!
遅くまで残業だった平日の夜、絶対に家から出たくない休日――何もやる気が起きない日、お湯を注ぐだけで1食分になるカップ麺は、忙しいアラサーの救世主。とはいえ、栄養バランスが気になって、積極的に手を出せないという人もいるのでは? 今回は、プライベートブランドのカップ麺を多数発売している「セブン-イレブン」を対象に、川村先生にカップ麺の基礎知識から教えていただきました。
――「カップ麺だけで食事を済ませる」というのは、管理栄養士から見てどう思われますか?
川村郁子先生(以下、川村) カップ麺は糖質や脂質が高い一方、タンパク質が少なく、ビタミン・ミネラルなど微量栄養素も不足しがちです。栄養バランスが偏りやすくなるため、毎日食べるのはおすすめしませんね。また、スープをすべて飲むと、食塩相当量が3g以上になるカップ麺も多いため、塩分が過剰になることも気になります。
厚生労働省の「食事摂取基準2020年版」では、食塩相当量の目標量を「男性7.5g未満、女性6.5g未満」としており、これまでよりも0.5gずつ引き下げられています。これを基準に考えると、カップ麺の3gは1日の塩分摂取量を半分ほど占めてしまうので、やはり多いですね。
――一口に「カップ麺」と言っても、ラーメンやうどん、そばなど、麺にも種類があります。健康やダイエットのためには、どれを選ぶのがよいのでしょうか?
川村 ラーメンだからカロリーが高い、うどんやそばはカロリーが低いなど、麺の種類によって極端な変化があるとは思えません。それよりも、トッピングでチーズや油をプラスするもの、“BIGカップ麺”などは塩分もカロリーも増えますので、その点に気を配ったほうがよいでしょう。
セブンプレミアム、カップ麺の実力を調査!
――「セブンプレミアム」のカップ麺は非常に種類が多いですが、 特に栄養価が高い商品はありますか?
川村 「たまねぎたくさん さばだし塩ラーメン」は、とってもおいしそうで気になります(笑)。栄養価的にも、魚に含まれる多価不飽和脂肪酸は不足しがちな人が多いので、 これが摂取できるのはうれしいポイントです。
「野菜たくさんタンメン」も、その名の通り普通のカップ麺よりは野菜が豊富に入っています。 食物繊維が3.7g摂れるので、カップ麺としてはやや多いでしょう。だからと言って、これだけで安心してしまうのは危険。時間に余裕がある時は、生野菜サラダなどでしっかり野菜を食べましょう。
この商品に限らず、カップ麺1つだけではタンパク質も少ないので、ビタミン、鉄、カリウムなども一緒に摂取できる、豆乳と組み合わせるのもおすすめです。カップ麺はいずれにしても塩分が多いので、スープはなるべく残したほうがいいでしょう。
(文:佐藤真琴)
■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育」 https://shokuikuko.net/