カーディ・B、アジア系差別に「ヘイトはやめて」発言も「中国に媚びてる」と批判! 新型コロナで騒然
続けて、「誰が中国とケンカしたい? 自問してみな」「たくさんの人が、中国に借りがあるわけ。中国はなんでも手掛けてるからね。服や靴、電化製品とか、すべてが中国から輸入されてるわけ」「中国人は愛国心が強いんだよ。国のために死ねるし」と発言。このまま差別が続けば、中国と欧米豪諸国が対立し、とんでもないことになってしまうと示唆した。
カーディは、この前日のインスタ・ライブでも、中国政府が厳しく対応しているから、武漢市では感染者数が減っているのだと発言。「毎日、自宅での隔離措置を受けている(軽症の)感染者の家に行き、体温を測っている」「本当に厳しくやってる。でもアメリカ政府は『自宅にいなさい』って言うだけなんだよ?」と、中国の対策を評価。
中国叩きをする人たちに対して、「中国はクレイジーなんだよ。すごくパワフルで。怒らせないほうがいい相手なわけ。アタシは中国と問題起こしたくないし」「中国をディスるコメントがすごく多いけど、彼らは頭がいいし、行動力があるからね。アタシはケンカしたくない」と発言したのだが、これにアンチが過剰に反応。ネット上で、「カーディが中国に媚びてる」「いつから中国の広告塔になったんだ」「中国から、どんだけ金もらったの?」などとバッシングされる騒ぎとなり、カーディは「2週間前にYouTubeで(武漢の新型コロナ対策に関する)45分間のドキュメンタリーを見たわけ」「その番組を見てからアタシにケンカを売りな」とTwitterで言い放っていた。
実はカーディ自身も人種をめぐって、理不尽な嫌がらせを受けたことがある。彼女の両親はそろって中米の出身だが、昨年インスタ・ライブで「『おまえは黒人じゃない』『アフロ系の顔してるけど、両親の肌の色は薄いし、黒人じゃない』とか言われて本当にうんざり」と吐露。「父方の祖母の肌は私の肌よりも濃い。母方の祖母は真っ黒」と説明。「両親ともにカリブ諸国出身だから、黒人を含むいろいろな人種が混ざっている」と説明していたが、その表情は疲れ切っていた。
アイデンティティを攻撃されたり、マイノリティとして差別を受けたりしながら育ったため、人種差別には敏感なカーディ。アジア系住民が受けている理不尽極まりない差別が増えていることに、苦言を呈さずにはいられなかったのだろう。
カーディの発言はネットで拡散され、大手メディアも報じるようになった。だが、さすがに彼女ひとりの呼びかけだけで、ゼノフォビックに基づく差別を止めることは難しいだろう。カーディに続いてほかのセレブたちも、アジア系住民への差別をやめようと呼びかけてくれることを期待したい。