「刑事なんか、カネで買える」 元極妻が考える、ヤクザと警察の癒着の“実態”
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
刑事が暴力団組長とカラオケ、美女とラブホ
なんだか週刊誌がスクープを連発している気がしますね。最近ではやはり「フライデー」(講談社)の「組織犯罪に対するスペシャリストと暴力団幹部との癒着現場をスクープ」に注目しています。
刑事さんが暴力団組長とカラオケ店から出てくるところを、お店の前に止めたクルマの中から撮ったらしき写真ですが、撮られている皆さんはまったく気づかず、とても楽しそう……。カメラさん、さすがの腕前ですが、もちろん偶然に撮れたわけではないですよね。ウワサやタレコミが絶対にあったはずです。そして、こうしたスクープのために車上生活をしている方もいらっしゃるそうです。
この刑事さんは、一緒にいた女性とラブホへ入って出てきたところまで「激写」されて、インタビューも受けています。トボけてますけど、この後どうなるのでしょうか? 収賄や情報漏洩がはっきりすれば逮捕+懲戒免職でしょうが、証拠がなければ減給処分のち自己都合辞職でしょう。いずれにしろ警察に居場所はないでしょうから、再就職先が見つからなければ親分に面倒を見てもらうしかないですよね。
この記事については、ネットを中心に「癒着はけしからん」的な批判より、むしろこの刑事さんがラブホから1時間ほどで出てきたことに対する「早撃ち」への批判が目立った気がしますが、それはさておき。
1992年に暴力団対策法が施行されてからも20世紀に入ってしばらくするまでは、こんな「お接待」は当たり前でしたよ。亡きオットも、しょっちゅうやっていました。厳しくなってきたのは2011年の暴力団排除条例の後しばらくしてからですね。ちなみに47都道府県と一部の市町村の暴排条例の内容はほぼ同じで、バラバラなのは施行の時期だけです。警察庁がモデル条文を書いていて、それを若干アレンジしただけでしょうが。
11年秋に東京都と沖縄県が施行したので、報道では「2011年に全国の自治体で出そろった暴排条例」といった表現になっていることが多いです。豆知識でした。