人気ドラマ『リバーデイル』撮影中止、コーチェラフェス延期! 新型コロナウイルスで米エンタメ界大打撃
また、復活祭(イースター)の休暇に合わせて4月に全米公開される予定だった映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は8月に延期に。ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最後の映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、公開日を4月から11月に延期。
5月に公開される予定だった人気カーアクション映画シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』も、アメリカだけでなく世界中の多くの映画館が休館していることを受けて2021年4月に延期。
前作が爆発的なヒットとなったエミリー・ブラント主演のホラー映画『クワイエット・プレイス PARTII』も、3月に予定していた公開を延期(延期スケジュールは未定)。
イタリア・ベネチアで3週間に及ぶ撮影を予定していたトム・クルーズ主演の『ミッション: インポッシブル7』(21年7月全米公開予定)は、イタリア国内の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、撮影を延期。ドウェイン・ジョンソン主演の『Red Notice』(Netflixで配信予定)も、イタリアで行う予定だった撮影のロケ地変更を検討していると伝えられている。
メリル・ストリープやニコール・キッドマン、アリアナ・グランデら豪華キャストと、人気プロデューサー、ライアン・マーフィの顔ぶれで話題を集めていた、ブロードウェイミュージカル『The Prom』映画化版(Netflixで配信予定)も、撮影を一時停止しているという。
フェス/イベントは中止や延期
毎年4月にカリフォルニア州インディオの砂漠地帯で開催される、アメリカ最大の野外フェス『コーチェラ』は10月に延期に。ラナ・デル・レイ、トラヴィス・スコット、リル・ナズX、フランク・オーシャンら豪華メンバーが出演する予定だったが、延期後に出演できるかはまだわからないという。同じ場所で開催されるカントリー・ミュージックの祭典『ステージコーチ』も、4月から10月に延期となった。
3月13日~22日に、テキサス州オースティンで開催される予定だった毎年恒例の音楽・映画・イノベーションの祭典『SXSW』は、市長が中止を発表。22日に開催される予定だった、子どもの人気投票で受賞者を決めるエンターテインメントの祭典『ニコロデオン キッズ・チョイス・アワード』は延期に。
4月15~26日にニューヨーク州マンハッタンで開催される予定だったトライベッカ映画祭も延期を決定。6月9~11日にロサンゼルスで開催される予定だったゲーム業界最大のイベント『E3 2020』も開催を中止し、オンラインイベントを行う方向で調整しているという。
ニューヨーク州が非常事態宣言を発出したことを受け、ブロードウェイのすべての劇場、メトロポリタン歌劇場、カーネギー・ホールは公演の中止を発表。
またカリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドとディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークも、16日から月末まで休園することに。
アメリカのセレブたちだが、マスクをしたりアルコール消毒をこまめに行うなど、危機意識を高めており、キム・カーダシアンら、SNSで予防の大切さを呼びかける者も多い。体調不良によりコンサートを延期したセリーヌ・ディオンが「新型コロナウイルスの検査を受けたけど、大丈夫でした」と発表したり、糖尿病持ちであることから状態が心配されているトム・ハンクスの長男で俳優のコリン、次男でラッパー/俳優のチェットが「両親と話したけど、そんなに具合悪くないって」とインスタグラムで報告するなど、ファンを安心させることも忘れない。
しかし、今後、世界を股にかけて活躍しているセレブたちの間で感染者が増え、それに伴いイベントやコンサート、ツアー、ドラマや映画のスケジュールも大きな影響を受けるのではないかと懸念もされている。新型コロナウイルスの世界的な流行が、1日も早く終息することを祈らずにはいられない。