サイゾーウーマン芸能テレビ蜷川実花『FOLLOWERS』評論家が斬る 芸能 「古めかしい」との声も 蜷川実花Netflixドラマ『FOLLOWERS』が賛否両論! 映画評論家が「愚劣の極み」と痛烈に批判するワケ 2020/03/13 11:35 飛田芹香 テレビ芸能ウラ情報 『FOLLOWERS』(Netflix)公式ページより 昨年、映画『Diner ダイナー』『人間失格 太宰治と3人の女たち』と、監督作品が相次いで公開となった写真家の蜷川実花。そんな彼女が手がけたNetflix完全オリジナル新作ドラマ『FOLLOWERS』が、2月27日から配信スタートとなった。 話題を呼んだ『全裸監督』と同じく、Netflixが映画会社や民放局と組まず、独自に製作した本作。このNetflixオリジナルシリーズだが、「190カ国に配信」というマーケットを踏まえ、潤沢な製作予算が提供されることから、いま日本の映像制作者たちは、こぞってNetflixに企画を持ち込んでいるという。 「日本オリジナルとして企画が通りやすいのは、世界に勝負できる内容であることはもちろん、日本独自の文化を打ち出していることが重要です。『全裸監督』で言えば『AV(アダルトビデオ)』、『FOLLOWERS』では今や世界標準語になった『カワイイ文化』がそうと言えますね」(映像制作関係者) しかし、「日本独自」の文化を扱ったこともあってか、この2作の評判は、SNSでも賛否両論が巻き起こる。 「『全裸監督』は男性が女性を性的搾取していると批判されましたが、『物語の背景が80年代』『当時はそういった時代だった』ということで逃げ切れた印象。一方で『FOLLOWERS』は、現代が舞台で、インスタ映えするようなきらびやかでカワイイ世界観は若者にウケていますが、登場人物の女性像や価値観には批判が噴出しています」(同) 主人公の1人、写真家・奈良リミ(中谷美紀)は「仕事も女性としての幸せも当たり前だけど何も諦めない」と、仕事をバリバリこなしながら妊活に励むというキャラクターだが、「当然のように『女の幸せ=子どもを産むこと』として提示されているんです。日本的な男性社会に感化されているガラパゴス的な価値観の押し付けだと怒る女性視聴者も多いですよ」(同)という。 たしかに、『FOLLOWERS』には、リミの友人であるキャリアウーマン・群青あかね(板谷由夏)が「お嫁さんがほしい」と語るなど、「女性が主人公でありながらも『名誉男性』とも言えるような態度の女性が多く登場することがやたらと目につき、そこが視聴者の間で疑問視されているようです」(同)。 次のページ ヒロイン・リミはツッコミどころ満載? 映画評論家の見解は 12次のページ 楽天 蜷川実花になるまで 関連記事 自称クリエイター女子赤面必至!? 蜷川実花になるためのコスプレ読本映画『キャッツ』の猫は、なぜ「不気味」で「気持ち悪い」のか? 認知心理学の研究者が考察韓国映画『パラサイト 半地下の家族』のキーワード「におい」――半地下居住経験者が明かす“屈辱感”の源【2019年映画レビュー】劇場版『おっさんずラブ』に学ぶ、LGBTを“線引き”しないということ映画関係者がこっそり明かす、「期待されていたのにサッパリ」崖っぷちの新人女優2名