コラム
女のための有名人深読み週報

AKB48・峯岸みなみは、「ハイステイタス男性」との結婚希望? そのためには「仕事」こそ重要なワケ

2020/03/05 21:00
仁科友里(ライター)

 この「自分の強みをはっきりさせること」は、婚活にも大きく関わってくるのではないか。峯岸も参考にしているかもしれないデヴィ夫人が、1978年に発表した『デヴィ・スカルノ自伝』(文藝春秋)によると、夫人は、母親と弟を養うために、外国人専門の高級クラブで働きだしたという。その理由は、戦後まもない時代でドルが強く、ギャラが良かったから、また当時、水商売の女性は、世間的に低く見られていたものの、外国人相手なら、将来日本人と結婚するときに職歴がバレないと思ったからだそうだ。

 当初は日本人男性との結婚を夢見ていたが、自分をレディーとして扱ってくれる外国人男性のほうが性に合うことに気づいた夫人。交際相手の外国人から生きた英語と外国式のマナーを学び、商社マンなどの人脈を広げていく。そのうちの一人が、スカルノ大統領との出会いを橋渡ししてくれて現在に至る。夫人のケースは、日本とインドネシア間の戦後補償や開発援助など、いろいろな利害がからんでいたために、一般人の結婚と同列に語ることはできないだろう。しかし、もし夫人が、英語ができなかったら、またもし商社マンがスカルノ大統領を紹介してくれなかったら、このロマンスは結実しなかっただろう。つまり、夫人はクラブで働いたこと(仕事)をきっかけに、自分に合う男性を知り、外国人男性にふさわしいスキルを高めて、チャンスをくれる人と知り合い、理想通りのハイステイタスな男性と結婚したわけだ。やはり、強みをはっきりさせることは、仕事に、そして婚活に影響を与えると言えるだろう。

 峯岸と言えば、少し前、「週刊新潮」(新潮社)に「仮想通貨トレーダーや若手起業家などの飲み会にしょっちゅう来ていて、若くて羽振りがいいメンツだとすぐに顔を出す」「峯岸は“呼べば来る女”として有名」という失礼な書かれ方をされていた。峯岸は仕事も恋愛もやみくもに数打ちゃ当たる方式にするのではなく、自分の強みをもう一度研究することから始めるのもいいのかもしれない。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2020/03/05 21:00
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