コラム
女のための有名人深読み週報

AKB48・峯岸みなみは、「ハイステイタス男性」との結婚希望? そのためには「仕事」こそ重要なワケ

2020/03/05 21:00
仁科友里(ライター)
AKB48・峯岸みなみ公式プロフィールより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「どこかしらひっかかれば、そこから派生して全部できると思うんです」AKB48・峯岸みなみ
『伯山カレンの反省だ!!』(テレビ朝日系、2月29日)

 アイドルが人気グループから脱退し、オトナの女性として芸能活動を続けるというのは、なかなか難しいことではないだろうか。一度グループから出てしまったら、グループの御威光は通用しない。歌でも演技でもバラエティーでも、すでに活躍している人がいるわけだから、新参者が入り込むことはそう簡単ではないだろう。

 こんな時、女性芸能人は「結婚をしてしまえばいい」と思うかもしれない。しかし、「昭和や平成中期ならともかく、今の時代、それはダメだと思うよ」……2月29日放送の『伯山カレンの反省だ!!』(テレビ朝日系)に出演したAKB48・峯岸みなみを見て、頼まれてもいないのに、こんなことを言いたい気持ちになった。

 峯岸はAKB48の1期生。在籍期間は14年と長期に及ぶが、来月2日に卒業を迎える予定だ。番組は、峯岸の自宅を番組MCの講談師・神田伯山が訪問する形で進行する。峯岸は最近YouTubeを始めが、その理由を「テレビに疲れた」と説明する。「YouTubeですごいバズろうというのではなく、こういう“自分が出せる場所”であったらいいな」と語り、数字にこだわっていないと語る。この会話はリビングでなされていたのだが、私は、峯岸の後ろにある本棚の蔵書が気になった。

 峯岸はなかなかの読書家なのかもしれない。直木賞作家・桜木紫乃氏の『ホテルローヤル』(集英社)、芥川賞作家・今村夏子氏の『むらさきのスカートの女』(朝日新聞出版)という文芸作品に交じって、樹木希林さんの『一切なりゆき 樹木希林のことば』(文藝春秋)、デヴィ夫人の『選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論』(講談社)が見える。

 AKBを卒業すると恋愛は解禁になるが、伯山に「どんな人を狙ってるの?」とたずねられた峯岸は「好きとかじゃなくて、こういう方とお付き合いとか結婚できたら、『峯岸っていいオンナなのかな』とか『まともなオンナなんだな』って思われそうな」お相手とし、「スポーツ選手とか」と答えた。スポーツ選手と一言でいっても、ピンからキリまでいるが、世間に「峯岸っていいオンナなのかな」と思われそうなお相手がいいという発言から考えると、人気も実力もある高収入なスポーツ選手を希望しているのだろう。峯岸がデヴィ夫人の婚活本を読んでいたのは、インドネシア建国の父であるスカルノ大統領というハイステイタスの男性と結婚した“実績”のある人の意見を参考したいと思ったからなのかもしれない。

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