King&Prince・平野紫耀とSexy Zone・中島健人、主演ドラマに「韓国リメークじゃないの?」と疑問の声! 原作表記ナシの謎
4月スタートの土曜ドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ)で、Sexy Zoneの中島健人とKing&Princeの平野紫耀がW主演すると発表された。警察学校の生徒である2人が、さまざまな事件に巻き込まれるという”バディもの”ということで、ファンの間でも期待が高まっている。
ところが一方で、一部の映画ファンの間で疑問の声が持ち上がっている。各社が報じたニュース記事、さらには公式サイトにも、原作と思われる韓国映画についての記載が一切見当たらないというのがその理由だ。
「設定からして、2017年に公開された韓国映画『ミッドナイト・ランナー』のリメイクと見て間違いないのですが、どこの報道にもそうとは書かれていなかった。それもそのはず、記事の元になるマスコミ向けのリリースにも原作についての記載がなかったのです。これに対して、韓流ファンや映画ファンの間で『リメーク作品なのにどうしてそれを書かないのか?』と物議を醸しています」(芸能ライター)
『ミッドナイト・ランナー』は韓国で観客550万人以上を動員し、2017年の同国国内興行収入トップ5にランクインした大ヒット作だ。SNS上では「原作があるのにそれについて触れないのはなぜ?」「韓流リメークだと書かれていないことに闇を感じる」といった反応も飛び出しているが、いったいなぜ原作への言及がないのか。テレビ局関係者はこう分析する。
「『あえて書かなかった』というわけではなく、今回は単純に『中島健人・平野紫耀のW主演』という部分をアピールしたかっただけだと思いますよ。内容のことより、まずは『ジャニーズの2人が夢の共演』というトピックスを際立たせたかったのでしょう」
そもそもこのドラマ、今年の元日に発表された「中島健人×平野紫耀 2020 新プロジェクト」の目玉企画と目されている。つまり「キャスティングありき」で企画されたと見て取れるのだ。そのため、中島と平野の名前が先行した報道になったのあろう。しかし、前述のテレビ局関係者はこう漏らす。
「正直こういうキャスティング先行の作品は、いわゆる“ドラマファン”の間では評判が悪いんですよね。昨今、こうしたドラマファンの方々の口コミがヒットにつながる事例も多いので、それを考えると『とっておきの原作を!とっておきのキャストで!』という売り方の方がいいんじゃないかなと個人的には思いますね」(テレビ局関係者)
さらに、韓国のエンタメ事情に詳しい編集者もこんなため息を漏らす。
「韓国では大ヒットした作品ですが、日本公開時にはあまり話題にならなかったので、今回『リメーク』と打ち出さなかったのかもしれないですね。とはいえ、先日アカデミー賞を受賞した『パラサイト』や、日本でもヒットしたゾンビ映画『新感染』、『神と共に』など、ここ数年は日本でも韓国映画界からヒット作が続々と生まれ注目度も高まっていますから、このまま原作について言及がないのはちょっと寂しいところです」(韓流系メディア編集者)
昨年公開された吉岡里帆主演の映画『見えない目撃者』でも、原作が韓国映画(原題:『ブラインド』)でありながら、その旨が公式サイトなどには記載されておらず、一部の映画ファンから疑問の声が上がっていた。
こうした海外作品に限らず、マンガを実写化する際などにも「原作を尊重しているか」「原作の大事な部分を壊していないか」という点が、ファンの間で議論されることは多い。オリジナルに対する敬意が感じられないと、「人の褌で相撲を取っておいてなにごとか!」とすぐにバッシングが起きるのは、過去の事例から見ても明らか。今回の『未満警察 ミッドナイトランナー』に関しては、作品の出来以前にリメークと記載していないことが「原作を軽んじている」と見られたのだろう。
とはいえ、本作は制作することが発表されたばかり。リメイク権の契約内容によるところも大きいだろうが、これから原作について真摯な言及があれば、映画ファンやドラマファンからの支持を集めることもできるかもしれない。既存のジャニーズファンだけではなく、広いエンタメファン層を見越したプロモーションを展開してほしいところだ。