コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

石橋貴明、「モテる」に重きを置かない若者とのギャップ――「40年ぶりレギュラーゼロ」報道に思うこと

2020/02/20 21:00
仁科友里(ライター)
かつての大スターが……

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「スマホやネットには負けない」石橋貴明
「女性自身」2020年3月3日号(光文社)

 一世を風靡した芸能人とて、永遠にそのポジションにいられる保証はない。静かに身を引く人もいれば、果敢に新しい芸風に挑む人もいることだろうが、成功するのはそう簡単なことではないだろう。

 関東お笑いコンビの筆頭格、とんねるず・石橋貴明のレギュラー番組『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)が今夏で打ち切られると「女性自身」(光文社)が報じている。同局の『とんねるずのみなさんのおかげでした』終了後、午後11時台で始まった同番組だが、石橋のギャラが高いわりに、数字(視聴率)が芳しくないのだそうだ。石橋はフジテレビ上層部に直談判して番組の継続を訴えたものの、フジ側は翻意しなかったという。こうして40年ぶりにレギュラー番組がゼロになりそうな石橋だが、テレビへの気持ちは強く、「スマホやネットには負けない。まだまだ面白いことができる!」と各局に新企画を売り込んでいると記事は結ばれていた。

 石橋の全盛期を知る者としては、レギュラーがゼロになることは想像もつかないが、それでは新しい企画を持ち込めば、石橋が“再生”できるかというと、首をひねらざるを得ない。

 というか、石橋の“敵”は本当にスマホやネットなのだろうか?

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