コラム
【連載】現役コスプレイヤーが“業界の闇”ぶっちゃけます。

えなこ「天国」ねこむ「地獄」AV出演は……「極楽」!? 人気コスプレイヤーの“ヤバい”ウラ側

2020/02/22 18:00
椎名蜜(ライター)

 一方、はたから見ていて「シンプルに地獄」と感じるコスプレイヤーもいます。“アキバ系アイドル”的なポジションで、コスプレイヤーとして知名度も人気もあったA子ちゃんが、AV出演を始めたときは驚きました。

 彼女は仲間内でもかわいいと評判でしたが、「彼氏のためにもっとかわいくなりたい!」と言って、痩身エステで120万円の借金をつくってしまいます。これがきっかけとなり、ギャラが1本10万円の企画モノAVにバカスカ出演するようになります。企画モノ女優のギャラとして、10万円は悪くないかもしれませんが(ちなみに、単体女優だと1本100万円前後のギャラ)、AV出演が原因で、彼とは破局になったそうです。

 AV出演をしながら、コスプレ写真集をイベント等で販売していたA子ちゃんですが、実は自費出版ではなく、業者から2万円程度のギャラをもらって出版していたのだと聞きました。なので、A子ちゃんの売り上げは、すべてその業者に入っていたそう。前回書いた通り、私の場合でもイベントで1日100万円ほど売り上げが立つわけですから、「世間知らずの無知って、搾取される側なんだなあ……」と悲しくなった覚えがあります。

 また、コスプレ界隈でそこそこ知名度があったB美ちゃんも、25歳を過ぎたあたりで“一発逆転”のチャンスを狙うかのように、AV出演をしていました。B美ちゃんはその後、風俗で働いているらしく、ブログを見ると「生きていてつらい、昔はあんなに楽しかったのに」的なことをつづっています。さらには、「今日はこのお店に出勤しています! 指名してください!」とTwitterでつぶやくことも。まだまだコスプレ活動もしているようですが、「写真集を出したけど売れ残った……。制作費だけで赤字」といった赤裸々なブログも更新していました。

 B美ちゃんとは、一緒に撮影会を行ったり、私が主催するイベントに出てもらう仲でした。何度か一緒に食事をしたこともありますが、人の悪口を絶対に言わない、マジメで素敵な子です。でも、当時からどこかフワフワとした感じで、ちょっと心配になるような雰囲気があったんですよね。早くこの地獄から抜け出してほしいと思っています。

コスプレAVで家を建てた「極楽」な夫婦

 最後に、天国にいるのか地獄にいるのかわからない“ご夫婦”もおりまして……。コスプレAVを夫婦で自主制作し、その売り上げで家を建てたという、妻でレイヤーのCちゃん&旦那でカメラマンのA夫さんです。

 業界の中ではレジェンド的な存在なのですが、はたから見ると、旦那がいいように自分の性欲を満たしながら、妻を金稼ぎの道具に使ってるように見えるかもしれません。しかし、以前Cちゃんに「どうしてこんなことしてるの?」と聞いたところ、ニコニコしながら「お金が大好きなんです!」と答えてくれたのを覚えています。

 誰がなんと言おうが、本人たちの幸せが一番。これも壮大な2人のプレイなら、天国どころか「極楽」でしょう。誰もとがめる者がいない世界で好きなことをやって、2人で楽しく稼いで生きていくなんて、誰しもができることではありません。

 とはいえ、もし私の親戚や友人から「旦那さんから『コスプレAVをたくさん売って、家を建てよう。そこで幸せに暮らそう』って言われちゃったの〜!」という話を聞いたら、速攻でその男とは別れさせると思いますが。まあ、CちゃんとA夫さんは今も幸せそうにやっています。コスプレ業界では、一般的な感覚をあえて持たないことが、成功の秘訣なのかもしれません。

椎名蜜(ライター)

元グラドル・現役40代レイヤー。現在は過去の面影もなく、ぽっちゃり系。ひっそりとコスプレイベントに参加するも、ウェブ上では活動自体非公開。過去を振り返ってみて、フォロワーもファンも誰もいなくなったけど、今のほうが幸せ。

最終更新:2020/02/22 18:35
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