ニトリのスキンケアを成分解析! 日焼け止め、クレンジング、化粧水は「お、ねだん以上。」なのか?
大手家具企業のニトリが1月、スキンケア市場に参入することを発表し、注目を集めている。スキンケアシリーズ「GUARDIO(ガーディオ)」では、日焼け止めの「UVさらさらボディミルク/SPF50、PA++++」(1,990円、90g)と「UVしっとりフェイスミルク」(1,990円、50g)、クレンジングの「クレンジング&ウォッシングジェル」(1,490円、150mL)、化粧水の「薬用ホワイト二ングローション」(999円、130mL/2,490円、400mL)の4アイテムを展開している。
ニトリといえば、「お、ねだん以上。」というキャッチコピーで知られ、家具やインテリア、生活雑貨が「お得に手に入る」として全国に広がっただけに、「スキンケアアイテムもきっと『お、ねだん以上。』に違いない」と、期待を抱いている人は多いはず。そこで今回、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)に、4アイテムの成分解析と、果たして本当に「お、ねだん以上。」なのかをジャッジしてもらった。
日焼け止め「UVさらさらボディミルク/SPF50、PA++++」(1,990円、90g)
(成分一覧)
シクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、水、PEG-10ジメチコン、イソノナン酸イソノニル、メチコン、ポリプロピルシルセスキオキサン、BG、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、トリメチルシロキシケイ酸、ポリピドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、オクテニルコハク酸デンプンAl、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ジメチコノール、グリセリン、シア脂、ポリグルタミン酸、テンニン果実エキス、アーチチョーク葉エキス、チャ葉エキス、プラセンタエキス、水溶性プロテオグリカン、グリチルレチン酸ステアリル、シリカ、硫酸Mg、フェノキシエタノール、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、水酸化Al
【成分解析】
「つけ心地にこだわった紫外線吸収剤不使用のUVミルク」
テクスチャーを良くするための感触剤が多く使われているので、日焼け止め特有の不快感がなく使いやすいでしょう。
ボディ用のUVミルクは、後で紹介するフェイスミルクよりも伸びがよく、しっとりするけどベタベタしすぎない、つけるとサラッとするテクスチャーです。
また、美容成分が配合されているのですが、これは「GUARDIO」シリーズ全体の特徴と言えますね。ただし、プラセンタなど配合量は控えめなので、美容効果は期待しない方がよいと思います。
【「お、ねだん以上。」かジャッジ!】
「やや高めかな、という印象。せめて1,300円くらいであれば需要はありそう」
紫外線吸収剤不使用で肌への負担が少なく、白浮きやベタつきが気にならない、さらに美容成分も配合している、このようなアイテムは、確かに多くありません。ただし、1,990円(90g)は、ドラッグストアで人気のカネボウ化粧品「ALLIE」や資生堂「ANNESSA」と同価格帯で、消費者に「買いたい」と思わせるほどの魅力があるかは疑問です。テクスチャーにこだわっている日焼け止めも増えてきているので、「高い」と感じます。