サイゾーウーマンカルチャーインタビューいきステ社長メッセージを校正者が斬る カルチャー インタビュー 「いきなり!ステーキ」社長メッセージが反発呼ぶワケ――校正者が「客を追い返す文章」と一刀両断 2020/02/02 16:00 サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman) インタビュー 「いきなり!ステーキ」店舗(画像はWikipediaより) 「いきなり!ステーキ」の客離れが始まったらしい――そんなウワサがささやかれ出したのは、一昨年のことだった。2013年、東京・銀座に第1号店がオープンして以来、低価格で上質なステーキを味わえること、また立ち食い形式という目新しさが話題となり、急速なチェーン展開で全国各地に約500店舗を構えるようになったが、徐々に集客力の弱まりが指摘され、売上高が右肩下がりに転じたのだ。 昨年11月には、「いきなり!ステーキ」の不振が響き、運営会社ペッパーフードサービスが、同年12月期の連結営業損益は7億3100万円の赤字になる予想だと発表。同年10月の既存店の売り上げは、前年の同月から約4割もダウンしたという。これを踏まえ、「いきなり!ステーキ」全店の1割弱にあたる44店を閉鎖することとなった。 ※クリックで拡大表示 こうした「大量閉店」という惨状を受け、同社代表取締役社長CEO・一瀬邦夫氏が動いた――12月初旬から、全国の店舗に順次「社長からのお願いでございます」という直筆メッセージのコピーが貼られ、ひっ迫する現状とともに「創業者一瀬邦夫からのお願いです ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております」との懇願がつづられていたのだ。他に類を見ないなりふり構わぬこの集客方法はSNSで話題を呼び、1月初旬には、一瀬氏の直筆メッセージ第2弾が店頭に掲示されることに。ここでは、お客様からのクレーム内容を明かし、「一番の人気ステーキを柔らかくて美味しいと言って頂けます様努力してまいります」と一瀬氏は決意表明をつづった。 しかしこの一瀬社長の直筆メッセージは、SNS上で絶賛されているわけではなく、一部で「文面からどことなく上から目線を感じる」「何だか奇怪な文章」と言われ、反発を抱く者も少なくない様子。今回“言葉のプロ”である現役校正・校閲者A氏にこのメッセージを読んでもらい、その問題点を解説してもらった。 次のページ 社長まさかのミス! 「いきなり!ステーキ」の店名を誤表記 12345次のページ 楽天 いきなり!ステーキ 関連記事 TOKIO山口・ジャニーズの公式文書に「あ然とした」! “言葉のプロ・校正者”が辛口ツッコミ「新潮45」大炎上! 新潮社社長“声明文”のおかしな点を、言葉のプロ・校正者が徹底解読「セブン-イレブン」「ZOZO」「RIZAP」……2019年、企業スキャンダルの“主役”たちを考察!ZARAが抱える2つの地雷――「日本ではユニクロに勝てない?」「パクリ問題連発」好調の裏側ユニクロで「買って損したもの」を100人調査! 「色落ちする黒パンツ」「毛玉だらけのコート」