コラム
ママ友グループLINEから

ママ友LINEで「子ども同士のトラブル」を相談――「犯人捜しやめなよ」と忠告されてショック

2020/01/26 18:30
池守りぜね(ライター)

 関東近県にある保育園に6歳になる娘を通わせている弥生さん(仮名)は、最近、子どもたちが「性差」に気づいてきたという。

「ある時、娘の元気がなかったので、お風呂で二人きりになった時に、理由を聞いてみたのです。すると、トイレの時に局部を見せてきたり、午睡(昼寝)の時に、布団にもぐってきてお尻などを触ってくる男児がいるらしいんです……。保育士さんにもちらっと聞いてみたのですが、『この年頃になると、男の子と女の子が違うというのがわかってきて、ちょっとふざけて着替えの時に裸を見せることはあります』と言われてしまい、娘のことは聞けませんでした」

 神妙そうな面持ちで語る弥生さん。このような性にまつわる話題は、ママ友同士でも、言いづらいという。

「ママ友のグループチャットでも、その話題に少し触れました。でも、話しづらいのか、そのままスルーされてしまい……。でも、小学生のお兄ちゃんがいるママさんが、グループチャットではなく直でメッセージを送ってきました。彼女がグループチャットにいるのは知っていたのですが、ほかのママさんが招待した人だったので、私とは直の友達ではなく、個人的に話すのは今回が初。ママさんいわく、上の子が6歳くらいの頃に、外で性器を触る癖があったので、悩んでいたそうです」

 この出来事で、弥生さんは、思わぬグループチャットの利点に気づいたという。

「グループチャット上で話題を出すと、その場では言いづらくても、個別で連絡してくれる今回のようなケースもあるんだなと思いました。そのママさんは、『たとえ言いづらくても、保育士さんに「ある男の子から、うちの娘が嫌な思いをさせられている」と伝えた方が、向こうのためにもなるよ』とアドバイスをしてくれました。また、伝え方についても『事実だけをシンプルに』と教えてくれたんです」

 このように、ママ友のグループチャットでは、子ども同士のトラブルをなんとか解決しようと奮闘するママたちの姿が見える。ただその場合、感情に任せるのではなく、冷静に「どのように相談するのがベストなのか」を考えることが大事ではないかと思う。

池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2020/01/26 18:30
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