新型コロナウイルス、症状や予防法を医師が解説! もっと「リアルな問題」も浮き彫りに?
エンターテインメントの分野でも「新型コロナウイルス」の影響が懸念されている。今春、嵐が北京でのコンサートを予定しているものの、北京市では5名の新型コロナウイルス感染者が報告されている(1月22日現在)。これを受け、ファンの間では「北京公演は中止、もしくは延期にしたほうがいい」「コンサートのために大勢のファンが中国に行って、そのまま日本に帰ってくると思うとゾッとする」といった意見が飛び交っているほか、「もし嵐のメンバーやファンが新型コロナウイルスに感染した場合、ジャニーズ事務所は責任取れるの?」とも指摘されている。
ジャニーズ事務所やファンは、現時点でなんらかの対策を取るべきなのだろうか? 日本医師会認定産業医/内科医・星野優氏にお話を聞いた。
――嵐の北京コンサートは、開催時期の延期や公演の中止等、対応が必要だと思われますか?
星野優氏(以下、星野) 感染が非常に拡大した場合は、そういった対応になる可能性もあると思います。そもそも、感染が拡大した際は、日本国内でも「新型コロナウイルス」がすでに伝播している可能性も考えられます。ただし、現在のところ、ウイルスの詳細も不明瞭であり、むやみやたらに恐怖やパニックに陥ることは避けるべきです。詳しい情報が届くまでは、冷静に対処することが大切だと思います。
――このままコンサートが予定通りに開催された場合、現地へ行く人は「新型コロナウイルス」に対してどのような対策を取るべきでしょうか?
星野 国立感染症研究所は、感染が疑われた場合の対応として、「医療用マスクの着用」「綿密な手洗い、うがいなどの感染症に対する標準予防策の実施」「接触、飛沫予防策を行う」などの対応を勧めています。しかし、繰り返しになりますが、現状はいわゆる「新型コロナウイルス」に対しての情報が乏しく、正確な対応は困難です。
感染を特に心配される方は、コンサートが開催されたとしても、参加を見送ったほうがいいかもしれません。結果として大きな問題にならないかもしれませんが、逆に被害が出る可能性も考えられます。感染状況が今後どうなるかは正直わかりませんが、「自分の身は自分で守る」しかないため、後悔しない選択をおすすめします。