滝沢秀明、「体重5キロ減」と“夢枕で霊告”報道で心配される疲労
「週刊女性」が依存症について10ページに渡る特集を掲載しているのだが、これがなかなかの優れものだ。アルコール、薬物、万引き、セックスなど依存症に陥ってしまった人々の体験を丁寧に取り上げ、また専門家による解説から依存症について考察している。しかも視線は依存症を糾弾するのもではなく、その原因や対処法、治療可能な精神障害として紐解くというもの。
たとえば依存症の専門医である松本俊彦医師は“依存自体は悪いことではない”として依存症への偏見について言及している。依存症の中には虐待やいじめから生き延びた環境の人が珍しくなく、そのため依存とは「快楽を得られるからではなく、むしろ苦痛を緩和する効果があるため」であり、「依存症で問題なのは孤立です。困ったときに相談できる人がいないことです。依存症の本質とは、つながりの喪失ともいえます」と。
さらに自身、文科省の薬物乱用防止ポスターの審査員をした経験から、依存症者がゾンビやモンスターのように描かれていることを指摘した上で、「国によって作られた人工的なイメージによって、薬物依存症者を社会から排除するよう偏見を叩き込んでいます」と糾弾した。
この特集は一貫して依存症を単に犯罪者などと批判したり裁くだけでなく、社会の理解や治療が必要というスタンスだ。確かに世界的には薬物などの依存は加罰より「治療」が潮流だが、しかし現在の日本、そしてマスコミはそうしたことを考察せず、個人バッシングに走る傾向が強い。昨年、芸能界での薬物汚染も大きな話題になった。ピエール瀧、元KAT-TUN・田口淳之介、田代まさし、沢尻エリカなどがそうだが、特にワイドショーなどでは、まるで極悪人扱いだった。
そんな中、まっとうで、しかも勇気ある特集。差別と偏見を払拭するためにも、そして依存症を理解するためにもぜひ一読をお勧めしたい。
ここにきてキムタクが復調傾向にある。ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)も好評だったし、『教場』(テレビ朝日系)もしかり。ソロアルバムも話題だ。その理由として「週刊女性」はこう指摘している。
「『新しい地図』の3人が地上波に復帰して活躍することで、木村さんに残る孤立した“負”のイメージが薄れていくのは間違いありません」
なかなか奥深く、かつジャニーズ(キムタク)にとってはSMAP騒動以降の皮肉、パラドックスか(笑)。