松田聖子40周年イヤー! “芸能界屈指の大ファン”山咲トオルが選ぶ「聖子ちゃんの魅力ベスト3」
ついに幕を開けた2020年――今年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催年ということで、人々が盛り上がりを見せているが、実は「松田聖子デビュー40周年イヤー」でもあることを忘れてはいけない。この40年間、芸能界の荒波にもまれながら、それを一切感じさせない凛とした“アイドル”としてステージに存在し続ける松田聖子に、心酔しきっている人は数知れず。すでに「40周年スペシャルサイト」では、デビュー日である4月1日に向けてカウントダウンが始まっている中、今回サイゾーウーマンでは、記念すべき40周年を前に、芸能界屈指の“聖子ちゃんファン”である山咲トオルさんに「聖子ちゃんの魅力ベスト3」をお聞きした。
山咲トオルが選ぶ! 「聖子ちゃんのここが魅力!」ベスト3
【1位】
「裸足の季節」声質の魅力
理由:1980年の4月に、 この曲でデビューなさった聖子ちゃん。何より驚いたのが圧倒的な声の魅力です。頼りなさそうで幼いイメージの聖子ちゃんが、 生放送の歌謡番組で「裸足の季節」を堂々と歌い始め、そして、 歌い終えた後――後ろでスタンバイをしている、ベテラン歌手の皆さんの顔つきが明らかに変わっていたのです。「この子は天下を取る」「時代は変わるかも」「私は(僕は) 負けた」などなどの一種独特な雰囲気が織り混ざったのよ。ちなみに、その番組名は『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)です。
【2位】
「アンチ聖子」を巻き込む
理由:セカンドシングル「青い珊瑚礁」 が出荷枚数100万枚を超え、日本中が一気に聖子ちゃんブームに。すると、どうでしょう。ファン拡大に伴い「ブリッ子」「ウソ泣き」「わざとらしい」と、アンチが急増し繁殖。それは世間だけでは収まらず、芸能界でも漫才のネタや、モノマネのネタとして大きく扱われました。しかし、そのアンチの多くは聖子ちゃんカット(レイヤードカット)をしつつ、密かにアルバム(LP) を聞いて、時代に逆らわないようにしていたのです。実際、私の周りのアンチ聖子からも、なぜか学校の下駄箱でコソコソと「聖子の歌、 カセットテープに録音してくれない?」と、よく頼まれたものです。しめたもんだわ! と私はニヤニヤし、引き受けておりましたよ。
【3位】
「楽曲」の良さ
理由:黄金期の聖子ちゃんを取り巻く作曲家陣は、松任谷由実、 財津和夫、細野晴臣、尾崎亜美、大瀧詠一、来生たかお、 佐野元春、タケカワユキヒデ……当時は、彼らのようなニューミュージックと歌謡曲の間には、ひとつ「壁」があったような気がするのね。それをアッサリと乗り越えて、Jポップというジャンルを確立したのが松田聖子という歌手だと思うの。そして、類い稀な声質と表現力で、例えば70点の歌でも90点にしてしまう。100点の歌は140点にしてしまう力量がありました。