『おっさんずラブ』シーズン2に腐女子たちが物申す! 「BLタブーを犯した」の意味とは?
――シーズン2が荒れに荒れた理由は、やはり春田と牧というカップリングを崩したということなのでしょうか。
A そうですね。腐女子の最大のタブーを犯してしまったと思います。結局『おっさんずラブ』が売れたんじゃなくて、“牧春”“春牧”というカップリングが売れたんですよ。そこのところを、テレ朝は勘違いしたのではないでしょうか。私にはやっぱり、パラレルワールドって理解できない。
C 多分、シーズン2も楽しめているファンは、シーズン1とは完全に別物として見ていますよね。だから、これだけは言いたい、テレ朝さんよ、ドラマのタイトルと役名を変えてくれ!
B そもそもの話していいですか? どうして私たち腐女子って、カップリングありきなんでしょうか。私自身、どうしてこんなにカップリングを重要視しているのかなって。もうそういうもんだ! とも感じてるんですけど。
C 私の場合、「この人」と「この人」の関係性に萌えているから、カップリングありきで物語を見るのかなと思います。私は腐女子ですけど、年上女性と年下男性のカップルモノも好きなんです。シーズン1の蝶子さん(黒澤の元妻/大塚寧々)とマロ(春田の後輩/金子大地)の年の差カップルも大好きでしたね。世間的に、女の方が年上だと、偏見の目で見られがちじゃないですか。でも物語の中で、そういった2人が心を通わせていく姿に胸がときめくんですよ。
A 私は蝶子さんとマロのラブストーリーは、正直「そこいる?」と思っちゃったんですけど(笑)。シーズン1の脇役キャラに関しては、武川さん(天空不動産営業所主任、牧の元恋人/眞島秀和)だけが、なぜか最後まで幸せにならないのも気になってたし、いろいろ思うところはあるんです。でも、やっぱり“牧春”のカップリングが大好きだから、見続けていた。この“カップリング”ありきというのは、何かもう性癖としか言えませんね。
B 性癖っていうのは、そのままセクシュアルな意味での?
A そうです。私、BLにセックスシーンは絶対にほしい腐女子なんです! BLマンガでも、もう1ページ目からセックスシーンでいい。セックスは2人じゃないとできないですし、どっちが受けでどっちが攻めかというのは、もう絶対考えますよ。カップリングありきというか、私の性癖ありきで、物語を見ているという感じですね。まず自分の確固たる性癖があって、そこに当てはまる人を2人見つけてカップリングを作る、だから、一度できたカップリングは絶対壊したくないと思ってしまうんです。
C たぶんAさんと私が言ってることって、だいたい同じことだと思いますよ。腐女子には、私の好きな「組み合わせ」というものがあるんですよ。シーズン1の春田と牧は、多くの人が好きな……例えば「カレー」みたいなものだったから、あそこまでヒットしたのでしょうね。
B シーズン2でも、「カレー」みたいなカップリングを作れればよかったんですけど……どうですか? 私はうまくいっているとは思えないですね。
――では後編で、「シーズン2のここに物申す!」という点を聞かせていただきましょう。