サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ沢尻エリカも「全裸検査」は通る道 コラム 知られざる女子刑務所ライフ79 沢尻エリカもマーシーも「全裸検査」は通る道――元女囚が考える逮捕と留置場 2019/12/01 16:00 中野瑠美 知られざる女子刑務所ライフ 国際的にも問題らしい日本のムショ 留置場だけではなく、拘置所も刑務所も、キホン「屈辱感」を味わうところです。「こんな思いをしたくないなら戻ってくるな」と思わせたいのでしょうが、これも「慣れ」があるんで、私くらいになると平気になってしまいますから、ムダですね。 でも、先進国でここまで収容者に冷たいのは日本だけのようです。日産のゴーン元会長の逮捕で、フランスとかは「日本の刑事収容施設はひどい」ちゅう話になってるようですよ。そんなわけで、私も「フランス2(ドゥ)」というフランスのテレビ局のインタビューを受けました。宣伝ぽくてすみません。 フランス語なんでようわからんのですが、元会長の奥さんも、泣きながら日本の施設や裁判について話しているようです。私も日本の女子刑務所についてお話をさせていただきました。 番組では東京拘置所や東京スカイツリーとかが、なかなかオシャンティに映っていて、「さすがフランスやなー」と思いました。日本のNHKとかやと、もっと暗くなりそうです。ただし編集者さんは、「元会長は、さすがに四つんばい検査はないんじゃないですかね」と言うてました。 「まず弁護人が騒ぎますから、確実に国際問題になりますし、もともとお役所ですから、セレブには卑屈なほど腰が低いんです。『自殺防止のために薬物とかを持っていないかチェックする』というのは表向きにはあるんですが、元会長はクスリを肛門に入れることはないでしょうし、真珠も入ってないと思いますしね。日本でも政治家さんや外交官などの上級の公務員には、四つんばい検査はしないと聞いています」 ええー? そうなんですか? それって差別と違いますかね。今まで逮捕された人たちは、みんな「すっぽんぽんで四つんばい検査」と思ってましたけど、されていない人たちもいたとは……。なんかちょっと納得できないですけど、読者の皆さんはどうですか? 中野瑠美(なかの・るみ) 1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)」 ※この連載が本になりました! 『女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)発売中です。 前のページ12 最終更新:2019/12/01 16:00 楽天 Yahoo セブンネット 女子刑務所ライフ! 日本における人権とは? 関連記事 元女囚が考える、田代まさし「再逮捕」法務大臣「1週間で辞任」――懲役経験者だからわかること元女囚が「獄中で反省なんてムリ」と言うワケ――恨みやイジメが渦巻くムショの現実元女囚が考える「薬物中毒者の親」問題――米『セサミストリート』では子ども番組で依存症を語る時代に元女囚が考える元受刑者の就職――受刑者等専用求人誌『Chance!!』のすごいところ元女囚が考える、経産省と文科省の薬物犯罪――エリートコースよりもキメセク優先? 次の記事 神戸山口組幹部射殺で抗争激化? >