沢尻エリカもマーシーも「全裸検査」は通る道――元女囚が考える逮捕と留置場
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
「獄」の屈辱感はハンパない
エリカ様の勾留延長や元彼氏の逮捕、マーシー(田代まさし)の再逮捕など、薬物に関するニュースが続きましたね。マーシーはとっくにダルクをやめていた上に、今夏NHKに出た時期にも、すでに覚醒剤を使っていたことがわかって、ファンをがっかりさせたようです。
私も別の意味でがっかりでしたね。「やっぱりクスリはどうしたってやめられないんや。キヨハラも中野もアヤしいな」とか言われるのは悲しいです。でも、信じていただけるように、毎日を大事に生きています。これはホンマです。
エリカ様の逮捕では、「尿」の検査に萌える方が少なくなかったみたいですが、エリカ様でも誰でも留置場に入る時は、オシッコどころか肛門だって見られてますよ。犯罪者に人権なんかないですから。
警察に逮捕されると、まず警察署の留置場に入れられるんですが、ここでは最初に持っている物を全部取り上げられて、全裸にさせられます。で、そのまま四つんばいになるように言われて、肛門もチェックされます。膣も下からのぞかれます。肛門や膣にクスリとかを隠していないか見るんですが、「お前に人権なんかない」的なマウントを取る儀式みたいな感じと違いますかね。
あとは刺青の有無や、男子の場合は「真珠の有無」もチェックするんですが、刺青や真珠があったところで、別にどうもならない気がします。ま、瑠美レベル(笑)やと、「減るもんやないし、見たいなら好きなだけ見てええよ」となりますが、経験ない人の屈辱感はハンパないでしょう。
もちろん、ひき逃げで逮捕されたモーニング娘。のよっすぃーこと吉澤ひとみさんもそうです。留置場の全裸検査は、薬物事案だけでなく全員が通る道なんですよ。マーシーも、ピエール瀧さんも、もちろん清原和博さんもASKAさんも、みんな通っています。