NHK大河ドラマ、宮藤官九郎舞台、ディズニーアニメ……“代役”が賛否両論を呼んだ作品
NHKは2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』の帰蝶(濃姫)役を、沢尻エリカから川口春奈に変更すると発表。ネット上では、代役の川口に対して賛否両論の声が寄せられている。
「11月16日、沢尻が合成麻薬MDMA所持の疑いで逮捕されたことを受け、NHKは同21日、川口を代役にして“撮り直す”ことを発表。さらに同26日には、来年1月5日としていた放送開始日を、同19日に遅らせる旨も発表しました。急きょ出演が決まった川口には、ネットユーザーから『突然すぎる上、こんな“ワケあり”の代役を引き受けるなんてすごい』『大変だろうけど頑張ってほしい!』といったエールが送られています。しかし、『沢尻の代役で川口って、かなり微妙……』『エリカ様と比べて、だいぶ“格落ち”した感じがする』と否定的な声もあり、賛否両論の状態です」(芸能ライター)
沢尻は、年明けの特番『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)に、親友・片瀬那奈と出演予定だったが、こちらも沢尻からかたせ梨乃に変更。片瀬と“ダブルかたせ”として出演する予定だ。
「ネット上では、ベテランのかたせをキャスティングしたことに対し、『代役なのにすごい人連れてきたな!?』『これはだいぶ“格上げ”されてる』などと言われています。ちなみに、“恫喝疑惑”により、11月18日に活動自粛を発表した木下優樹菜をめぐっても、ゲスト出演予定だったショーステージに、代役として森公美子が出演。ネット上の一部では、『ベテランをキャスティングしたほうが“安全”なのかも?』という指摘も見られます」(同)
一方、18年に宮藤官九郎が脚本・演出を手がけた舞台『ロミオとジュリエット』では、ジュリエット役・満島ひかりの降板が報じられ、その代役として、森川葵が選ばれていた。これにはネット上で「満島から森川って、相当“格下げ”したね」「森川に満島の代わりが務まるの?」などと懸念された。
「森川は同年2月発売の『フラッシュ』(光文社)で、高橋一生との“15歳差交際”をスクープされ注目を集めていただけに、ネットユーザーから『やっぱり熱愛は“売名”だったのでは?』と疑う声もありました。また、同舞台は“満島自ら宮藤に持ち込んだ企画”とも報じられていたため、『満島さん、急に降板って一体何があったの?』『自分で企画を持ち込んでおいて降りるって意味不明』『なんか裏事情がありそうでモヤモヤする……』など、満島の行動を不可解に思う人も多かったです」(マスコミ関係者)
18年公開の映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』をめぐっては、撮影段階の17年秋、出演者のひとりだった真木よう子が降板したため、板谷由夏が代役を務めることに。
「ネット上では、真木の降板理由として発表されていた“体調不良”を気遣う声のほか、“精神面”についても『大丈夫だろうか?』と懸念されていました。というのも、17年7月期に真木が主演した連続ドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)は、単話での平均視聴率が最低3.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)まで落ち込む“大コケ”状態で、オール1ケタのまま9話で打ち切りに。また、同ドラマ放送中、真木は当時開設していたTwitterで騒動を連発していたため、『真木はすっかり“お騒がせ女優”だね』『最初から真木じゃなくて板谷さんにオファーしておくべきだった』『板谷さんならいろんな意味で安心』といった意見も寄せられていました」(同)
なお、NHKは現在放送中の大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』も、コカイン使用で逮捕されたピエール瀧の降板騒動に見舞われている。
「『いだてん』で瀧の代役を務めた三宅弘城は、劇団所属とあって舞台での活躍はもちろん、15年のNHK連続テレビ小説『あさが来た』や、16年の『世界一難しい恋』(日本テレビ系)など数多くの連ドラに出演。さらに、幼児向け番組『みいつけた!』(NHK Eテレ)にも登場しているため、幅広い世代のネットユーザーから『三宅さん好きだしうれしい!』と歓迎されていました。また、瀧が吹き替え声優を務めたディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』のオラフ役は、声優・武内駿輔に交代。11月15日の『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)では、声優の交代後初めて地上波放送されましたが、ネット上では『オラフの声、まったく違和感がない!』『やっぱり声優さんってすごいわ~』などと好評でした」(前出・ライター)
11月22日には『アナと雪の女王2』が公開され、同日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも武内が出演。オラフのイメージとは真逆の“イケメンボイス”でトークした際には、番組MCのタモリからも「すごくいい声」と絶賛されるなどし、またしてもネットを沸かせていた。『麒麟がくる』の川口も、放送後にはいい意味で話題になることを祈るばかりだ。