カルチャー
インタビュー

女性のセルフプレジャーは「趣味」でいい―― アダルトグッズに抵抗ない20代女性の意識とは

2019/12/08 16:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 

――女性のセルフプレジャーに対する意識が変化してきたことに伴い、アダルトグッズの傾向なども変わってきているのでしょうか。

 グッズが多様化してきていると感じます。例えば、弊社で出しているバイブレーター「みちしお」や「さざなみ」は、女性の意見を取り入れており、“本物”に近い挿入感にこだわっているほか、見た目もグロテスクさのない真っ白なデザインになっています。また、デリケートな部分に触れる物だけに、“安心安全の日本製”という点からも、多くの女性から支持をいただいているんです。しかしその一方で、男性に好まれる傾向にある「強そうなデザインのゴツゴツしたバイブが好き」という女性もいるし、はたまた同性愛者の女性は、“本物感”に抵抗があるとのことで、男性器をイメージさせない抽象的なバイブを好まれる方もいらっしゃいます。そのほか、性感帯を開発したいという女性は、部位ごとの開発に特化したバイブを求めていますし、本当に多種多様になってきていると思いますね。これが「女性向けです」とひとくくりにできるものではありません。性感帯も性癖も、またアダルトグッズを購入する目的も一人ひとり違います。今後、さらに多種多様なグッズが登場することで、「自分の好きなものを選べる」状況が生まれるといいなと思います。

――今後、性に対する意識はどのように変化していくと思いますか。

 これまで、性的な事象は「恥ずかしいこと」「いけないこと」と捉えられてきましたが、今の若い世代を見ていると、その意識はどんどん薄らいでいくのではないかなと思いますね。それはとてもいい傾向だと感じます。性欲は、食欲や物欲など、ほかの欲求と大差はなくて、セルフプレジャーがしたい、セックスがしたいと思うことも、当たり前の欲求だと思うんです。だからこそ、タブーをなくし、より日常的なものになっていってほしいですね。

最終更新:2019/12/08 16:00
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