カルチャー
インタビュー

女性のセルフプレジャーは「趣味」でいい―― アダルトグッズに抵抗ない20代女性の意識とは

2019/12/08 16:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

――最近メディアでは、セルフプレジャーをヘルスケアと捉え、“健康や美容にいい”と取り上げられることが増えてきました。

 健康や美容に結び付けることで、セルフプレジャーに抵抗がある方の罪悪感が払しょくされる面もあるのかなと思います。ただ、私としては“趣味の1つ”として捉えるくらいがいいのかなとも感じています。「健康にいい」という根拠を明らかにするのは難しい面もあるので、それより「好きなことをすると、気分がいいし、楽しいし、すっきりするし、ストレス解消にもなるよね」といった捉え方でいいのかな、と。筋トレとか、読書とか、いろんな趣味の中の1つにセルフプレジャーという選択肢もあって、やってみたければやってみればいいし、体や心の負担になるならやらなければいい。若い女性たちは、自然な好奇心で、アダルトグッズを使っているのかなとも思います。

――趣味と捉えれば、無理をすることもなさそうですね。

 セルフプレジャーって、言ってみれば“自主練”なんだと思います。痛点と快感は紙一重、初めは痛くても、繰り返し刺激を与えるうちに研ぎ澄まされて、痛みが快楽に切り替わる瞬間がある。その扉を開きやすくしてくれるのが、アダルトグッズ。一方、どこをどうすれば気持ちいいかを追及する面白さもあって、想像以上の快感が得られたりすると、もっと違うグッズが欲しくなる。“筋トレ”みたいなものでもあるんですよね。ただ、そもそもセルフプレジャーが好きではない人もいるし、楽しめない人もいる。筋トレだって、体を動かすのが苦手だったり、嫌いな人はやらないでしょうから、それらと同じ感覚で受け止められたらいいと思います。

 少し前までは、女性向けアダルトグッズは、「女性の性の解放」と紐づけられ、革新的でリベラルなものといったイメージもありましたが、今はもっとピュアに、日常に溶け込んでいる感じなのではないでしょうか。若い世代の間では特に、セルフプレジャーは、「気持ちいい」という素直な感覚で楽しむものと認識されるようになっていると思います。

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