カルチャー
不起訴の可能性も浮上
沢尻エリカ、尿検査「シロ」――「10年前から薬物使用」の自白を“覆す可能性”を弁護士が解説
2019/11/29 21:15
では、検査結果を受け、沢尻が供述を覆す可能性についてはどうだろうか。ネット上では、「変えない方が、心証がいい気もするけれど」との指摘もあるが……。
「供述を変えることは、民事においても刑事においても、司法の世界ではそれだけで『信用性がない』と判断されます。要するに、『使用した』→『使用してない』と供述を変更する場合、結局、『供述を変えるということは信用ができないので、最初の言葉通り使用したんだろう』と捉えられてしまうのです。なので、彼女が『供述を変える可能性は低い』と考えられるのではないでしょうか」
「陰性」と判明した今だからこその“たられば”だが、沢尻がもし取り調べにおいて、初めから「使用していない」と主張していれば、「『不起訴』の可能性は高かったでしょうね」と山岸氏。しかし「逆の見方として、『持っている』という自白と、『身辺から違法薬物が発見された』という『客観的証拠』において、起訴された可能性もあります」という。
今回の逮捕により、沢尻は、『麒麟がくる』ほか、2本のCMを降板になっている。その違約金・賠償金は莫大であることが予想される。
「もともと日本は、違法薬物に対し、とても厳しい姿勢の国。これに加えて『芸能人による違法薬物使用』が、社会的に与えた影響は計り知れないだけに、その社会的制裁は重すぎることはないのではないでしょうか。自分で自分の芸を潰してしまうというのは、こういうことなのだと、しっかり彼女自身に認識させるべきだと、私は思います」
沢尻の弁護団には、「無罪請負人」として知られる敏腕弁護士が起用されたとも報じられる中、果たして、この事件は、今後どんな展開を見せるのだろうか。
最終更新:2019/11/29 21:15