「えなりかずき・泉ピン子共演NG問題」橋田壽賀子の“暴走”に配慮する石井ふく子
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
全国に大きな爪痕を残した台風19号。多摩川近くなので避難勧告が出た。温暖化の影響か、自然災害が、どんどん苛烈になっているように感じている。
第479回(10/10〜10/15発売号より)
1位「『えなりくんは操り人形』共演者が語るステージ母VS泉ピン子戦慄劇場」(「女性セブン」10月24日号)
2位「錦戸亮独占直撃! 忘恩の『関ジャニ∞全面戦争ライブ』」(「女性セブン」10月24日号)
3位「木村拓哉&静香 『Koki,より凄い』長女がフルート日本一に!」(「女性セブン」10月24日号)
※「女性自身」は合併号休み
こ、怖い。登場人物がみなツワモノ揃いなのが “渡る世間は鬼ばかり騒動”だ。そもそもの発端は「週刊女性」(10月1日号/主婦と生活社)の『渡鬼』脚本家・橋田壽賀子による連載エッセイだった。ここで橋田は、えなりかずきが泉ピン子に対し共演NGを出したことを暴露、えなりに不快感を示した。すると今度は「週刊文春」(10月10日号/文藝春秋)が橋田を直撃取材。橋田は、えなりがピン子と一緒にいると発疹が出る、おかしくなると、プロデューサーの石井ふく子から聞いたと明かした上で「それを聞いて、私、えなり君にものを言うのも嫌なのね」と語ったのだ。
そしてそして、今度は「女性セブン」だ。「セブン」は石井の「長年続いている番組に対してあの記事は失礼ですよ! 記事が出た後にえなりとも話しましたが、本当にびっくりしていました。口数の少ない子ですけど、『なんなんでしょうね…』と驚いていました。降って湧いたような話です」とのコメントを紹介、石井が文春の記事に怒り心頭であり、そもそもの原因が、えなりのマネジャーでもあるえなりママとピン子の確執にあると指摘したのだ。
石井ふく子、橋田壽賀子、泉ピン子。いずれも芸能界の大御所で辛口・毒舌で知られる。しかも、えなりに子役から寄り添い、渡鬼出演者・スタッフの間を渡り歩いてきたのえなり母も、おそらくやり手だろう。そんな4者が、いろんな思惑の中、えなりを巡ってバトル! 怖い。えなりの心中をお察しする。
そして、今回際立ったもののひとつが石井のプロデューサーとしての気配りだ。「文春」の取材に対しても共演NGを否定していたが、今回のコメントにしても、怒りの矛先はあくまで“文春記事”。橋田じゃないらしい。一方で、爆走するのが橋田センセイ。「文春」の取材に対しても「(「週刊女性」コラムは)うっかり書いてしまった、絶対秘密なんです(笑)」とエクスキューズしながらしゃべるしゃべる! 絶対秘密なんじゃないの、とツッコミたくなるが、まあ橋田センセイだから仕方ない。石井とえなりの心中をお察しする。