苦労した母ちゃんへの思いは一致!

元オアシスのリアムが、不仲の兄ノエルを結婚式に招待! その意外な理由とは……

2019/09/17 17:43
堀川樹里
「ノエルはオレを嫌いにならないと思っていたのに!」という末っ子のリアム

 世界中でヒット曲を飛ばし続けた、イギリスの伝説的ロックバンドOasis(オアシス)。兄ノエルと弟リアムのギャラガー兄弟は、共にバンドの中心メンバーで、オアシス時代から兄弟仲が悪く、ライブの真っ最中でも口論や殴り合いのケンカを繰り広げることで有名だった。

 ノエルは、リアムにタンバリンを投げつけられた1994年9月と、「おまえの娘はカミさんと浮気相手の子。おまえの子じゃねぇよ」とののしられた2000年5月の2回、バンドを一時的に脱退。09年8月の英音楽フェスティバルをドタキャンした際には、「出られなかったのはリアムが二日酔いだから」と説明したノエルに、リアムが「喉頭炎だっつってんだろ! 診断書もあるんだぞ!」と激怒し、事態は訴訟にまで発展した。同月末にパリで開催された音楽フェスに出演する直前、また兄弟ゲンカが起こり、うんざりしたノエルが「これ以上、奴と一緒に働くのは無理」とオアシスを脱退してしまった。

 これで兄弟は顔を合わせることがなくなったが、リアムがノエルのソロデビューアルバムを「マジでクソ」とディスるなど、2人の仲は最悪なまま。さらには、Twitterで、リアムの息子がノエルの娘に「おまえって、おまえの親父がブロンドのウィッグをかぶったような顔してるよな」とケンカを吹っ掛け、兄弟の因縁は次世代にまで引き継がれるのか、と世間からあきれられるようになった。

 そんなリアムとノエルのツーショットが、来年久しぶりに見られるかもしれない。リアムが再々婚することになり、挙式にノエルを招待すると明言したのだ。

 リアムは9月15日、英紙「Sunday Mirror」のインタビューで、5年以上交際しているマネジャーのデビー・グィザーに休暇先のイタリアでプロポーズしたと発表。「3度目の正直だ。オレはやるぜ」「彼女は最高。オレのヨーコ(・オノ)だ」「披露宴ではプロダンサー並みのダンスを披露してやる」と興奮気味に語り、ダンスの特訓を受けるつもりだと宣言。


 来夏に、家族や友人ら約150人をイタリアに招いて結婚式を挙げる計画を立てていると明かし、「もちろん、ノエルも招待するよ。お袋に『あんた、ちゃんと招待するのよ』と言われたからさ。あいつの玄関にも招待状が届くようにするさ」と明言した。

 先日受けたスペインの新聞紙「El Pais」のインタビューで、「ノエルは本気でオレのことを好きじゃないんだなと、確信し始めている」「オレは、あいつのことが大好きだけど。兄弟だし」と気弱に語ったリアムは、ノエルが結婚式に来てくれるかについては自信がないようで、「来ねぇだろけど」と発言。「でも、わかんねぇし。あいつら、開会式とかオープニングに手当たり次第行ってんじゃん」と期待を寄せていた。

 リアムはかなりのマザコンで、17年に英誌「Huck Magazine」で、母親には毎日、時には1日に2~3回電話していると語った。電話で「チビ男から連絡あったか?」とノエルのことを聞き、「あったわよ」と言われるたびに「チビ男も、やっとヨチヨチ歩きし始めたのか?」とバカにするため、母親から「あんた、やめなさい!」と怒られることを笑いながら明かした。ノエルも母親に電話してはリアムの動向を探っているそうで、「世間にはオレのことなんかスルー、というふりしてるくせに。オレのことが気になんだよ」とうれしそうに語っていた。

 リアムがノエル相手に起こした訴訟も、「兄弟でそんなことするなんて!」と母親が取り乱したため、お互いが妥協して訴えを取り下げるなど、2人とも母親思い。これまでも「兄弟は仲良くしなさい」との言いつけ以外は、基本的に母親の言うことを聞いてきた。今回、リアムが「ノエルを結婚式に招待する」と明言したのも、母親の「兄弟仲良く」という願いをそろそろかなえてあげたいのかもしれない。

 はたしてノエルは、リアムの結婚式に出席するのか? リアムのことを祝福し、和やかな時を過ごせるのか? さらには結婚式でオアシスをサプライズ再結成し、バンドが生んだ数々の名曲を演奏する可能性はあるのか? 期待して続報を待ちたい。


最終更新:2019/09/17 17:43
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