コートニーによる他殺説を信じるファンが暴走

コートニー・ラブ、自殺した夫カート・コバーンの写真に「なに考えてたのよ」と添えたところ見事炎上

2015/08/26 18:30
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コートニー・ラブのインスタグラムより

 バンド「ニルヴァーナ」のフロントマン、カート・コバーンが衝撃的な拳銃自殺をしてから21年。世界的スターになり注目を浴びるようになったこと、レコード会社からタイトなスケジュールを組まれたことから、長年苦しんできたうつ病と薬物依存が悪化。心身ともに追いつめられ自殺願望が強くなり、1994年4月5日にシアトルにある自宅で自ら命を絶ったと伝えられている。

 姉さん女房だったコートニー・ラブも薬物依存状態だったが、カートの遺書の「コートニー、フランシスを頼んだ」「愛してる」の言葉を胸に気丈に振る舞い、シングルマザーとして1人娘のフランシス・ビーンを育てることを決意。しかし、薬断ちできなかったようで、09年には親権を剥奪される。フランシスが「物心ついたときから母はずっとヤク中だった」「ろくに面倒みてもらえなかったから、7歳まで読み書きできなかった。学校ではヘロインベビーって呼ばれていじめられた」「ペットの猫も死んだし、犬も母の薬を飲んで死んだ」「いつも寝たばこするから、火事になるんじゃないかと怖い」などと訴え、ダメ母の烙印が押されたのだ。

 しかし、12年のクリスマスにコートニーがフランシスに向けてツイートしたところ、数年ぶりに娘から反応があり、これをきっかけに2人は溝を埋め始めるようになった。昨年は、コートニーが企画、フランシスがプロデュースしたカートの伝記映画が公開され、今年1月には2人そろってサンダンス映画祭に登場した。

 このように「娘を心から愛している」とアピールするコートニーだが、「娘と仲良くしたいのは、カートの遺産目当てだから」「罪滅ぼしのため」という意地悪な声も上がっている。実は昨年、米「CBS」局のニュースサイトで、カートがコートニーのことを「ニキビ面のビッチ」「(カートの金を)湯水のように薬と男遊びに使い尽くす」と書き殴ったとされるメモが公開された。警察はカートを自殺と断定したが、遺産目当てでコートニーがカートを殺害したと信じ続けてきた一部のカートファンは大騒ぎ。

 先日もシアトル在住の男が、「カートの死の真相に迫るため、カートの死亡現場写真を公開すべき」と訴訟を起こし、コートニーとフランシスが猛反発したというニュースが流れたばかり。コートニーがカートの死に関与しているとするテレビドキュメンタリー映画『Soaked In Bleach』も制作され、これに激怒したコートニーが放映しないよう求める法的処置を申請するなど、死後20年以上たっても「コートニーがカートを殺した」という説を信じている人は多いのだ。


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