『あなたの番です』最終回19.4%の有終の美も「不完全燃焼」「半年間を返して」と批判の嵐
4月から2クール連続で放送されたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)の最終回が9月8日に放送され、平均視聴率19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、有終の美を飾ったことがわかった。しかし、ネット上では最終回の内容に「最悪な終わり方でガッカリ」「毎週見てたのに、やっぱり最後はHulu!? この半年間を返せ」などと批判が噴出している。
『あな番』は、マンションに引っ越してきた手塚翔太(田中圭)と菜奈(原田知世)夫婦が、住民たちの“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていく姿を描いたミステリー。4月期では、主人公の菜奈が死に至り、7月期からの「反撃編」では、翔太の相棒役として、横浜流星演じる二階堂忍がメインに加わっていた。
「主にマンションの住民による交換殺人が行われた4月期は、10話を通して視聴率が1ケタ台に低迷していたのですが、反撃編に入って“犯人”探しが始まると次第に注目を集めるように。ネットユーザーたちの間で、放送直後に“考察合戦”が繰り広げられ、かなりの盛り上がりを見せていました」(芸能ライター)
そして前回、相棒役だった二階堂が翔太を気絶させるという展開があり、また最終回の予告でも、二階堂が翔太をベッドに拘束しているシーンがあったため、ますます“黒幕”が誰なのか、考察がヒートアップしていた。
「視聴者は、最終回について『“どんでん返し”があるのではないか』と楽しみにしていたのですが、ふたを開けてみると、当初から『一番怪しい』と疑われていた黒島沙和(西野七瀬)が犯人というオチで、しかも、黒島が今までの犯行を淡々と語る場面が続いたため、ネット上では『予想を裏切る展開を裏切った“予想通りの展開”すぎて、今までで一番つまらない』などと不満の声が続出したんです」(同)
またネット上では、「伏線が回収されていない」といった批判も散見された。
「住民の江藤祐樹(小池亮介)という人物だけ、劇中で詳細が明らかにならなかったのです。江藤は、住民にGPSをつけるという怪しげな行動を取っていたにもかかわらず、その点についてまったく触れられなかったため、視聴者から『江藤って結局何だったの?』といった疑問の声が多く上がっていました。また黒島は、マンションの住民で、娘夫婦を殺され入院している赤池幸子(大方斐紗子)の孫だったという事実が判明したのですが、エンディングで幸子は、何者かに手をガムテープで縛られ、病院の屋上に座らされたのち落下したものの、犯人が明かされないままだったため、『不完全燃焼』との声も目立ちました」(同)
放送後、黒島の過去については、ネット動画サイト「Hulu」で配信されることがわかると、視聴者からは「やっぱり最後はHuluかよ!」「最後までちゃんとドラマで放送しろ」といった怒りの声が噴出することに。
話題性という意味では、ある意味大成功を収めた『あな番』。しかし「終わり良ければ全てよし」とはならなかったようだ。