海外
整形を肯定する時代に

“無名の人”にされた鼻手術、愛ゆえに受けた膣手術……美容整形を告白したセレブ

2019/09/16 17:00
堀川樹里

 カーダシアン三姉妹の末っ子で、姉たちには全く似ていないクロエ。「母親クリスが元夫の親友だったO・J・シンプソンと浮気してできた子」とゴシップされることも多く、幼い頃から「1人だけブス」と言われて傷ついてきたという。

 そんなクロエは、アスリート男性と恋に落ちる傾向にあり、元夫も、娘の父親もプロバスケ選手。金持ちでモテモテの彼らは誘惑も多いため、クロエは男には泣かされてきた。男と別れるたびに心労でやせ、精神的に鍛えられて強くなったことから、美しくなってきたと人気も上昇。

 2016年に司会を務めるトーク番組『Kocktails With Khloe』で、彼女は肌にハリを与えるフェイシャルフィラーを注入したと告白。しかし、「大失敗だった。私には合わなかったのか、顔全体の感覚がなくなってしまって」「時間がたっても感覚が戻らなくて、あまりにもひどいから3回くらいクリニックに通い、溶解治療を受けたの。でも今もまだ少し残っていると思う」と語った。気軽に受けたもののひどい目に遭った、自分のようなケースもあるから慎重になったほうがいいと、世間に注意を促した。

 ちなみに、昨年出産した娘の父親とは、彼の浮気が原因で破局。その後、「顔が姉たちに似てきた」「整形したのか」などとウワサされたが、実姉キムや異父妹カイリー・ジェンナーのコスメを使い、顔に立体感を作るメイクを学んだおかげだと明かし、「整形しなくても、メイクでここまで変われるなんて!」と、多くの女性に希望を与えた。

ベティ・ホワイト

 今年1月に97歳の誕生日を迎えた、大御所女優ベティ・ホワイト。コメディドラマ『ゴールデン・ガールズ』(1985~92)のキュートな天然ボケのおばあちゃん(ローズ)役で大ブレイクした彼女は、その後、コメディ作品に引っ張りだことなった。

 全米から愛されている彼女が、11年に発売した自叙伝『If You Ask Me』で、「自然に逆らうのはよくないことだわ。でも76年に、私はまぶたの美容整形を受けてしまったの。そのことを後悔して、ずっと自分を責めていたけど、今じゃ、やってよかったと大満足してるわ」と激白したのだ。

 ベティが受けたのは、まぶたの上についた脂肪や余分な皮を切り取る手術。70年代は美容整形は一般的ではなく、「失敗したらひどい後遺症が残る」というイメージがあったが、ベティはキャリアのため、女優として「もっと若々しく見られる」ために、54歳という年齢で思い切って受けたのだった。

 手術のおかげで自信がついたのか、翌77年には人気シットコム『The Betty White Show』に主演。その後、数多くのドラマやコメディに出演し、『ゴールデン・ガールズ』で再ブレイクした。彼女のように中年以降もオファーが途絶えなかった女優は珍しく、95年にハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム入りを果たした。

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