コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

「納采の儀」めぐる歴代皇女の悲劇から見る、眞子さま“婚約”の懸念材料【日本のアウト皇室史】

2019/08/24 17:00
堀江宏樹
サンデー毎日増刊 おめでとう眞子さま 小室圭さんとご結婚へ 眞子さま 佳子さま 悠仁さま 秋篠宮家の育み 2017年 9/30号」(毎日新聞出版)

 皇室が特別な存在であることを日本中が改めて再認識する機会となった、平成から令和への改元。最近では、女性・女系天皇論争の皇位継承者問題や秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約者・小室圭を巡る一連の騒動などが注目されているものの、実は、こんなのは大した騒動ではなかった……? 「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な天皇家のエピソードを教えてもらいます!

皇女の結婚が難しい理由と、“過熱報道”が出るワケ

――2017年9月に、秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんが婚約内定会見を行ったものの、18年2月に宮内庁から「20年まで結婚延期」が発表されましたね。ご結婚に関する一連の騒動は、いまだにネット上や週刊誌でも賑わっていますが、昔から皇女の結婚は、難しかったのでしょうか? 

堀江宏樹(以下、堀江) そうですねぇ……。秋篠宮さまは「娘からは何も聞いていない」、眞子さまは「父には話していません」と、両者ともに一歩も譲らず膠着状態。小室さん、小室さんの母親のプライバシーが、次々と暴かれ大きな騒動に発展した一方で、高円宮の三女・絢子(あやこ)女王殿下は、「一般男性」とご結婚なさいました。眞子さまたちよりも後から発表でしたが、こちらのお二人は18年8月に結納にあたる「納采の儀」が “スムーズ”に執り行われましたね。

――お相手の男性は日本郵船にお勤めですし、経歴も申し分ない。さらに、海外の子どもたちを支援するNPO法人「国境なき子どもたち」の理事を務めているなんて、ほんとに非の打ち所のない方です。

堀江 しかし、小室さんのケースは失礼ながら、その反対……。上皇陛下の孫であり、「女王」より格上の存在である「皇女」眞子さまの結婚相手なのに、収入が不安定な上、身辺も叩けばホコリが出まくる。そんな小室さんに対して、「皇女の結婚相手にふさわしくない」といった意見が目立つ気がするんです。あくまでも、一人の歴史エッセイストとしての見解にすぎませんが、古代日本から続く、皇女は“結婚しづらい”という「伝統」に加え、皇女の配偶者となる男性に対する世間の厳しく、冷たい眼差しが原因から、あのような過熱報道も出ているんだろうなぁと思います。

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