ママ友の「ちょっと子ども預かって」がムカつく!? LINEの気軽さが招く“ママのストレス”
情操教育の一環として、3歳になると子どもに習い事を始める家庭が増える。幼稚園や小学校が夏休みの時期は、お稽古ごとの体験レッスンなども盛んに行われているそうだ。8歳と4歳になる女児を育児中の茜さん(仮名)は、「子どものお稽古ごとの送迎が面倒なんです……」と語った。
娘2人にHIPHOPダンスを習わせるために、自転車で20分ほどかかるダンススタジオまで送り迎えをしているという茜さん。入会のきっかけは、同じ幼稚園に通っている下の子のママ友Bさんと一緒に体験レッスンを受けたことだったという。
「最初は入会するつもりはなかったのですが、今なら会費が半額になるとか、入会金無料だとか言って薦められたんです。迷っていたら、Bさんから『送迎が面倒だったら、私と茜さんが交互で行けばいいじゃない?』と提案されました」
しかし、Bさんは最初こそ、茜さんの子も一緒に送迎をしてくれていたそうだが、「次第に『茜さんところの上のお姉ちゃんはもう小学生だから、送迎は必要ないよね』と一方的にLINEしてきて……喧嘩になるのも嫌なので飲みこみましたが、私は心配なのでBさんの子どもも一緒に送り迎えをしていますよ」と不満げに語った。結局、Bさんがスタジオまで迎えに来ないため、茜さんの家でBさんの子どもを預かることもたびたびあるそうだ。
ママ友同士の子どもの預かりというと、「前もって予定した日に、準備をしたうえで、半日以上預けること」をイメージする人も多いだろうが、最近はLINEの普及によって、送迎などのついでに、急遽そのまま数時間子どもを見てもらうケースが主流だという。預ける側にとってはありがたいだろうが、前出の亜希子さんも言っていたように、預かる側はLINEで簡単に依頼されると違和感を抱くようだ。しかもそのお礼を「ありがとう」のスタンプで済まされたとしたら、ママ友からの感謝の気持ちも感じられないだろう。何事も持ちつ持たれつ、誰かだけに負担がかかるのではなく、ママ友同士が意識し合って「助け合える関係」を築くことが大事なのかもしれない。
(池守りぜね)