カルチャー
[おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち]

アラフォー風俗嬢、既婚者の「お客さん」に恋した8カ月の顛末

2019/08/18 19:00
曼荼羅

 まだ8回しか会っていない風俗嬢とお客さんの関係。だけど、私のことを「大好き」って言ってくださった。私も喉まで出掛かった。でも言ってはいけない。このおじさんの人生を乱すことはしたくない。所詮、私の体だけが目的なんだと自分に言い聞かせた。私なんかのために東京に会いに来させてはいけない。もう二度と、未来のない無意味な不倫なんてしないと決めているから。

 なんで素敵な男性は結婚しているのだろう……って素敵な男性に出会うたびにいつも思う。そのたびに昔、私が不倫していた時に勘づいた母が言った言葉を思い出す。

 「既婚者の男性が魅力的に見るのは、その男性が元から素晴らしかったからじゃない、奥さんが育てていい男にしたんだ。奥さんが素晴らしいからその男性も素晴らしいんだよ。だから人のものに手を出してはいけないよ」と。たしかに一理あるかもなと思うこともある。

 「俺、何番目?」って聞かれたから、「50番目」って言ったらしょげていた。 本当は、お客さんの中ではダントツ一番でオキニだけど。40半ばのおじさんなのに、その姿があまりにも可愛かったので、「還暦のめんどくさいおじさんが週1で来るんだけれど、その人だったら1番だよって言ってあげられるんだ。だって生涯独身で寂しい人だから。それくらいは言ってあげないとね。50番目位に言われていた方が重くなくていいじゃん。本当のこと言っちゃったら重くなっちゃうから言わない」と伝えた。

 これが精いっぱい私からの気持ち。感謝と大好き。感謝は言えても大好きは言えない。無口なんだけれど本当に優しくて、綺麗な目をしていて……なのに意外と毒舌吐き。そこがとても大好きだった。

 もう次回、最後に会っても答えは出ている。お互いの進む方向はまったく違うし、私を身請けしてくれるのなら真剣に考えるけれど、住む世界が違いすぎる。

 お嫁に行きそびれたアラフォー出稼ぎ風俗嬢と、出稼ぎ先の子持ち既婚者のお客さんという悲しい現実。今はつらくとも別れの後には、きっとまた新しい良い出会いがあるはず。だから結婚できない人とはさよならするしかない。

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
ブログ「続・おちぶれ続けるアラフォーでぶ女の赤字返済計画
悩める男性のためのSEXレッスン「プライベートレッスン

最終更新:2019/08/18 19:11
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