サイゾーウーマンコラム黒猫ドラネコの“教祖様”注意報子宮委員長はる、引退後の今 コラム 【連載】スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコの“教祖様”注意報 スピリチュアル界を騒がせた、子宮委員長の今――「八木さや」改名後も“信者ビジネス”を続けている実態 2019/08/07 21:00 黒猫ドラネコ スピリチュアルコラム黒猫ドラネコの“教祖様”注意報 「それっぽい」情報を売っているだけという事実 スピリチュアルな気持ちにさせるだけでなく、「開業届の書き方」「マーケティング」などの知識も学べるらしく、それらを解説するのは、八木さやのお友だち。ただ、信用していいのか不安にしかならないメンバーが揃っています。 まず「開業届や経費」などの講話には、有竹志帆さんという方が登場。税理士事務所で働きつつ、個人でも会計講座などを開いており、「チャネリングセラピスト」を名乗っています(見事なオチ!)。今年1月に更新されたブログには、「わが家は小さい税理士事務所なので、税理士登録は、旦那さんだけで、申告書のサインは旦那さんがしております」とつづられているので、有竹さん本人は税理士の国家資格を持っていないようです。 さらに、「特別講師」として出てくるのが、元コンサルタントのロンズー(瀧澤勉)さんという方。起業家養成セミナーの講師をしていた過去があり、かなり弁が立つ人のようですが、ブログの内容はほぼ意味不明。「自分ビジネス」について、ロンズーさんは8月1日の更新で「『自分ビジネス』の『ブログセラピー』によって、自分自“神”にアクセスすることで、完璧なメソッドとして、形となり、さらなる進化を続けている」と熱弁されておりますが、何を言っているのか、私にはさっぱりわかりません。 信ぴょう性はともかく、一見プロっぽい有竹さんの専門知識、ロンズーさんのコンサルっぽい説得力に加え、子宮委員長が駆使してきた独自理論を大いに語るのが、「自分ビジネス講座」なのでしょう。このように、物事のノウハウやハウツーを売るものは、一般的に「情報商材」と呼ばれます。グーグルで調べてみると、「詐欺」「逮捕」とサジェストされるのですが、これがすべてを物語っていると言えるでしょう。 今月1日付の「日本経済新聞(ネット版)」によれば、東京都がまとめた2018年度の消費生活相談概要で、「簡単に稼げるノウハウ」などと称して販売される「情報商材」に関する相談件数は、1,304件に上ったそう。14年度には260件だったため、4年間で5倍に急増していることになります。「3割近くがSNSをきっかけに消費者が購入してしまったケースで、この比率も年々上昇している」「相談者は40~50代と20代が多い」とも書かれていました。 子宮委員長の“信者ビジネス”は続く 八木さやのブログでは、8月1日の時点で「自分ビジネス講座」の参加者が7,800人を突破したと公表されていました。この数字が本当かどうかは知りようがありませんが、「自分ビジネスは自分を整えるセラピー」と、たとえ“儲け”という成果が出なくても逃げられるような曖昧な定義の付いた情報商材に、これだけの人数が集まっているとしたら驚きです。子宮委員長のマインドを学びたがる人たち、つまり、スピ界隈の一大勢力「子宮系女子」は、いまだ健在なのでしょう。 確かに、パワーストーン販売、リーディング、ヒーラー等の“スピ稼業”で子宮委員長のように成功したい人たちにとって、本人から聞くビジネス論は、さぞありがたく心に響くはず。「自分ビジネス」の実態は、子宮委員長が名前を変えて新たに仕掛けた、「信者ビジネス」にほかならないのです。 何から情報を得るのも、何を信じるのも自由。でも、 購入者に知識を授けるのは、 経営コンサルタントなどではなく、名前以外は何も変わらない“教祖様”です。「ビジネス」 と言われるとちょっぴり興味が湧くかもしれませんが、 私と一緒に生暖かい目で見守るぐらいにしておいた方が賢明ですよ。 ■黒猫ドラネコ 1983年5月生まれ。性別、職業は非公表。大分県出身、学生時代から大阪で過ごし結婚を機に上京。穏やかで細かい性格。自分勝手な人が嫌い。趣味はスポーツ観戦、カフェ巡り、漫画・アニメ鑑賞など。甘党でお酒よりジュースを好む。ショートスリーパーにつき夜行性。 Twitter/ブログ「黒猫ドラネコのブログ(仮)」 前のページ12 最終更新:2019/08/07 21:00 楽天 呪われ女子に、なっていませんか? 本当は恐ろしい子宮系スピリチュアル あんた本当しぶといわね~! 関連記事 【スピリチュアル被害】教えの結果、全収入をバラ撒く「バカスピ脳」に【第6回】「子どもは親を選んで生まれる」――のぶみ・池川明医師の思想が“絵本コーナー”に並ぶ危うさ【スピリチュアル被害】「感謝します!」「幸せです!」“教祖”の教えを守ったら……【第5回】“子宮系”にハマった妹は自殺未遂を犯した――信じる心が“狂気”になる、ありふれた可能性【後編】私の妹は“子宮系女子”でした――「子宮委員長はる」との出会いから「家庭崩壊」までの記録【前編】 次の記事 嵐『展覧会』、宮城が子ども招待で批判 >