カルチャー
「自衛隊プレミアムボディ」潜入

チケット完売、マッチョ自衛官120名のNo.1決定戦「自衛隊プレミアムボディ」に潜入

2019/08/05 18:30
石徹白未亜

 全国から選りすぐった筋肉自慢の陸海空約120人の自衛官から、肉体美No.1を決定する――そんなイベント「自衛隊プレミアムボディ2019」が7月27日に開催された。銀座にある都内最大級のクラブで、ミラーボールに照らされたランウェイを自衛官たちが水着姿で歩くのだ。前売り券も完売という、今回で3回目となる人気イベントに潜入してきた。

陸海空、上位入賞者が勢揃い

筋肉の祭典は意外にも「ほのぼの」

 「クラブ」「マッチョ」「水着」という企画趣旨から背徳的なものを想像しワクワクする人もいるかもしれないが、イベントの雰囲気は終始健康的だった。

 これは観客の構成によるところも大きい。観客の大部分は見る限り「マッチョ自衛官の家族や同僚たち」。イベントの休憩時間では、体はバキバキのマッチョでも顔はまだあどけなさの残る、顔と体の“ギャップ萌え”な若手自衛官の出演者が、母親とおぼしき女性とニコニコ話をしていたりして、見ていてほっこりしてしまった。

 会場は、銀座の地下にあるクラブで飲酒もできるのだが、だらしない酔っぱらいも皆無だ。何しろ、会場にいる人の大半が国家公務員とその親族。もちろん関係者だけでなく、マッチョに熱い視線を送り、ドキドキワクワクしているのが伝わってくるような“お肉フェチ”であろう女性2人組も多く見られた(ちなみに場内での撮影は自由)。

手作りうちわで家族を応援

 出演者の同僚であろう自衛官たちも大勢応援に来ており、襟字のところに江戸っぽい書体で「護衛艦むらさめ」とプリントされた法被は、ちょっと欲しいと思ってしまった。法被を着ている人がいると場が活気づいて華やぐ。デコった団扇に「推し隊員」の名前を書いている人もいたりなど、ジャニオタやアイドルオタが培ってきた文化はこんなところにも広がり、世界に彩りを添えているのだな、とうれしくなってしまった。

 出場者への応援の仕方は「ヤンキーノリ」「オタノリ」でもなく、「声出してくぞ!」的な純・体育会系といった感じで、安心して観覧できる爽やかさだ。マッチョ隊員が153人いるわりに、汗臭さやムンムンとした湿気がまったくなかったこともつけ加えておきたい。

護衛艦てるづきと護衛艦むらさめが揃い踏み
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