底辺グラドルが潜入レポ!

ニワカにはキツイ!? 33歳バンギャが「ヴィジュアル系婚活パーティ」に潜入!

2019/02/17 17:00
吉沢さりぃ

 婚活にも疲れ果て、毎日が現実逃避な33歳のワタシ。ここで、あらためて考えてみた。見栄も世間体も関係ナシで、私が結婚相手に求める条件ってなんだろう? 別に年収でもないし、学歴でもなし、身長でもない。私の仕事に理解があって、一緒に酒が飲めて、多少趣味が合う人かなぁ……とボンヤリ考えながらネットで検索していると、『90年代ヴィジュアル系婚活パーティ』というイベントがヒット! 何を隠そう私はバンギャ(V系が好きな女の子のこと)なので、このタイトルだけでテンションあがる! もしかして昔追っかけていたバンドマンがシレッと参加してるかも! なんて淡い期待をしながら、早速申し込みをすることに。参加費は、お酒飲み放題・軽食付きで、女性4000円。高くもなく、安くもなくって感じ。

■婚活パーティなのに参加者は“5対5”

 決戦は土曜日の昼。ニワカだと思われないように、黒のニットにヒョウ柄のスカート、そして黒のファーコート。さらにいつもよりもゴツめのクロムハーツを装着。鏡に映った自分を見ると、ヴィジュアル系というより黒ミサか何かに通ってそうな雰囲気だったが、気にせず会場の浅草へ。ってゆうか、何で浅草なんだろう……。ヴィジュアル系といえば、ライブハウスも多い新宿とか高田馬場とか池袋じゃないの?

 会場は、ガラス張りで外から丸見えの小洒落たカフェで、まさかの貸し切り。開始3分前に到着したけど、私を除いて5人の男子と3人の女子しかいない。司会進行の方が「今、女性の方が1人遅れてます。みなさんそろったら、男性の方が時計回りに回って、目の前の方と合図を出すまでお話しください」と案内。5対5って、ただの合コンじゃないか!


 とはいえ、さっそく参加男子をチェック。私好みの色白で、蹴っ飛ばしたら死にそうで、男性ホルモン少なめで、クロムハーツが似合いそうな男子は……1人もいませんでした。

 気を取り直して自己紹介シートを記入すると、さっそくツーショットトークタイムに突入。まず最初に話したのは「THEおじさん」とでもいいたくなるような、いい意味でも悪い意味でも普通な感じの中年男性。話を聞いてみると、45歳で普通のサラリーマンとのこと。やっぱり普通のオジサンじゃないか! V系なんか聞くの? って感じでしたが、話してみると、これがめちゃめちゃマニアックでビックリ。さらに趣味は手料理らしく「今度何か作らせてください」と言ってくださいましたが、「あ、はぁ」って感じでした。

 お次は、舌にピアスをしている、下町の売れっ子ホストみたいな容姿の年下くん。目の形がキレイで見とれてしまうほどでしたが、服装や髪形が、なぁーんか残念。彼は先輩の影響でV系を聞いているだけらしく、「結構ニワカですよ」と笑ってました。結果的に、LINE交換を申し出てくれなかったのは彼だけで、地味に悲しかったです……。

 そんなことよりも、男が5人しかいないから、1人と話す時間が長すぎる。1人と30分くらい話し込むことになるので、この2人目で結構な疲労感。婚活パーティって参加人数が多すぎると、それはそれで疲れるし、少ないと少ないで疲れる……。唯一救われたのはBGMで、知ってるヴィジュアル系の曲がずっと流れていたこと、ビールが飲み放題だったことくらい。

現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話 (彩図社文庫)