スウェーデンで拘束中のエイサップ・ロッキーをセレブが援護する中、カニエでトランプ大統領に直電で支援要請
ハイブランドが似合うスタイリッシュなニューヨーク出身のラッパー、エイサップ・ロッキー。7月1日、彼とボディガードたちが複数の男性を暴行している様子を収めた動画が、ネット上に流出した。米ニュースサイト「TMZ」は、音楽フェスに出演するために滞在していたスウェーデンの首都ストックホルムで、街を散策中「ヘッドホンを壊したと因縁をつけてきた男たちに、エイサップとボディガードらが暴行を加え、立ち去った」と報じた。
翌日、エイサップはインスタグラムに、暴行に至るまでの経緯を撮影した動画を2本投稿。そこには、「つきまとわないでくれ」と頼んだボディガードの顔をヘッドホンで叩いた男たちを、エイサップが落ち着いた口調で説得するが、その後も男たちが執拗につきまとう様子が映されており、動画の最後には「あいつらにお尻を叩かれた!」と訴える女性の声が入っていた。男たちは見るからに挙動不審で、エイサップいわく「薬物依存症」。女性に危害を加えたことから、「これ以上被害者が出ないように」と、男たちが動けなくなるまで暴行を加えたようだ。
この動画を投稿した2日の夜、エイサップは予定通り音楽フェスでパフォーマンスを行った後、自ら警察に出向き、その場で逮捕された。そして、5日、現地の裁判所は「国外に逃亡する危険がある」として、エイサップを2週間拘束するよう命じた。暴行を認めて警察にも出向いたのに、逃亡の疑いをかけられたことに全米が驚いたが、まだ「外国だから制度が違うのかも」「すぐに出られるでしょう」と楽観視されていた。
しかし6日、エイサップの仲間、エイサップ・ファーグが「エイサップ・ロッキーは、独房に監禁されている」とインスタグラムで発表。これがきっかけで、オンライン署名収集サイト「Change.org」では、スウェーデン当局に「公正な扱いをしろ!」と訴えた上、エイサップの早期釈放を呼びかける活動も開始され、ラッパーのミーク・ミル、女優ジェイダ・ピンケット=スミス、音楽プロデューサーのP・ディディやスクーター・ブラウンらがすぐさま支持を表明。22日18時現在、62万を超える署名が集まっている。
そんな中、エイサップは保釈請求をしたものの却下され、事実上、無期限の拘束に変更。
9日、「TMZ」が「現地のアメリカ領事館から面会に行ったスタッフいわく、エイサップは便所のようなひどい場所に拘束されている」と報道。薄っぺらいヨガマットに毛布なしで寝ており、与えられる水は清潔なものではなく、食事も非常に粗末なもの。エイサップは、収容されてから最初の5日間は1日にりんご1個だけを食べていたという。また、エイサップの隣に収容されている男は、四六時中コンクリート壁に頭をたたきつけ、排泄物をいたるところに投げ散らすなどの行為を繰り返す重度の精神病患者で、ぶちまけられた排泄物はそのまま放置されているそう。