サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」近藤真彦のジャニー氏追悼文を読み解く コラム 女のための有名人深読み週報 近藤真彦、「泣いちゃいました」というジャニー社長への追悼コメントに見る「怖いオトコ」の顔 2019/07/18 21:00 仁科友里 ジャニーズ近藤真彦女のための有名人深読み週報 メリー氏の寵愛を受けるマッチ この「泣いちゃいました」で、私は人の懐にすっと入り込むマッチの“怖さ”を思い出した。 2015年、「週刊文春」(文藝春秋)に、「ジャニーズ女帝メリー喜多川 怒りの独白5時間」と題された、メリー喜多川副社長へのインタビューが掲載された。メリー氏の娘・ジュリー氏とSMAPのマネジャー飯島三智氏(当時)、それぞれを「社長候補」と記者が言ったことにメリーは激昂。「もし、ジュリーと飯島が問題になっているのなら、私はジュリーを残します。自分の子だから」と後継者はジュリーであることを宣言した。怒りの収まらないメリー氏は、飯島氏をインタビューの現場に呼び出し、「うちのトップはだれ?」と質問して、飯島氏に「近藤真彦です」と答えさせるなど、自分の娘だけでなく、マッチに対する強い思い入れを示している。 同記事で、記憶に残っているのがもう一つ。メリー氏はマッチの母親にも強く感情移入している点である。喫茶店を経営していたマッチの母親は、仕事の帰り道に自らが運転する車で、交通事故を起こした。2010年に放送された『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)で、本人が語ったところによると、マッチの母親は、大病院への搬送を頑なに拒んだという。救急車はその希望通り、“大病院ではない”病院に運び込んだが、結局そこでは手に負えず、再度大学病院に搬送され、42歳の生涯を閉じた。 マッチの母親が、なぜ大きな病院に行かなかったのかというと、事故が公になることを恐れていたからと、マッチは説明する。つまり、自分の命と引き換えに、息子ひいてはジャニーズ事務所に迷惑をかけまいとしたということだろう。 メリー氏はその事故を振り返りながら、インタビューでは「私がマッチの面倒を見るのは当たり前だと思う……話しているだけで涙が出てきちゃう」と落涙寸前の勢いで言い切っていた。 このようなエピソードから、メリー氏は、面倒見の良い、情の深い人物と言えるだろう。明石家さんまもMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』でこんなエピソードを披露している。さんまがジャニーズのタレントと共演が増えるようになった際、メリーに「うちの子どもたちが本当にお世話になって」という感謝の言葉をかけられたことに加え、「一緒のレストランになると、全部はろてくれはる。こっちがどれだけの人数であろうと払ってくれる」と証言した。 次のページ 本当に怖いオトコは甘え上手? 前のページ123次のページ 楽天 近藤真彦 THE BEST 関連記事 坂上忍、32年前の「工藤夕貴との確執」暴露――「オトコの方がしつこい」言説を考える坂口杏里の迷走はいつ始まったのか? 大女優の娘に生まれ、「コネで芸能界入り」のリスク元KAT-TUN・田口淳之介、大麻に手を染めたのは「小嶺麗奈が悪い」という論調に思うこと嵐、活動休止発表までの時系列から紐解く……伊藤綾子の「ミセス二宮」計画の巧妙な策田中みな実、いとうあさこへのホロ酔いキスに見る「自信ない」「病み」発言の欺瞞