コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき54 

元極妻が考えるタピオカ&カラテカ・入江問題――「ヤクザとは知らなかった」では通用しない?

2019/06/23 16:00
待田芳子

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■タピオカだけじゃないヤクザの商売

 「タピオカ屋がヤクザのシノギになっている」というニュースが話題ですね。ヤクザはタダ同然のものを高く売り、あなたが買ったものが知らないうちにヤクザの資金源になっているかもしれない……というお話です。

 タピオカに限らず、原価率は低ければ低いほどいいのがテキヤの世界。要するに安く作って高く売るということで、タピオカも相当安く作れるんですね。というか、不良たちが流行の商品に乗っかるのは、今に始まったことではないです。イタリアのマフィアが粗悪なオリーブオイルを売っているのも、前から問題になっています。 

 とはいえ、繁華街のボッタクリスナックみたいに「ビール大瓶1本10万円」という話ではないですよね。流行のタピオカミルクティーはせいぜい500円前後ですから、お店の維持費などを考えて、原価50円から100円くらいで作ったものをその値段で売っても、「ボッタクリ」とは言わないでしょう。それに、「屋台=暴力団」ということではないですし、仮に「実は暴力団員」がコッソリと売っていても、そこそこのお値段でおいしければ、消費者的にはOKですよね。

 では、何が問題なのでしょうか? 記事にもあるように、「あなたが買ったタピオカミルクティーが、暴力団の犯罪資金源になっているかもしれない」ということでしょうか?

 でも、それはわかんないですよ。資金源になっている可能性もなくはないですが、確認のしようがありません。本当に暴力団員のシノギだったとしても、そのお金でヤクザの子どもが学校に行ってるかもしれませんしね。

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