「元極妻」芳子姐さんのつぶやき52

元極妻が考える「暴排の暴走」――かわいすぎる「暴排犬」と警察の情報漏洩問題

2019/05/26 16:00
待田芳子
福島民友ニュースより

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■かわいすぎる「暴排犬」の謎

「A組はもう終わった」
「B組はまだカネがある」
「C組は親分が追い出されるらしい」

 現役のヤクザはもちろん、元ヤクザも刑事さんも毎日そんなお話ばかりです。今まで、これほど毎日「ヤクザ情報」が更新される時代はありませんでした。週刊誌の記者さんたちは大変ですね。

 もちろん「終わった」といわれてからだいぶ経っても存続している組織も多く、シノギもまだある組織も目立ちますね。まあ全体的にシノギは厳しく、若手の確保には苦労しているようですが……。これは過剰な暴力団排除と併せて少子化のせいでしょう。


 でも、そろそろ「暴排」もネタ切れらしく、警察もメディアも苦労しているようです。以前なら報道されないような小さな事件も「暴力団は悪いアピール」らしく大きくニュースになっていますね。

 最近の暴排の「ネタ切れ」感を象徴しているのは、やはり「暴排犬」ですね。

 5月19日の福島民友ニュースによりますと、福島県警須賀川署と「須賀川南暴力団排除重点モデル地区暴排パトロール隊」が暴排犬の「羽琥(はく)」(雄、7歳)と須賀川市中心市街地をパトロールし、「暴力団の根絶」などを呼びかけたそうです。

 「羽琥をはじめ隊員らは、各飲食店に広報用のチラシやティッシュを配布。暴力団のない安全・安心なまちづくりに向け、目を光らせていた」とあり、添えられた写真のわんこのかわいいことといったら! モフモフの白いわんこのつぶらな瞳に癒やされました。特にわんこ大好きでなくても、萌えますよ。

……いやちょっと待って。これって一体、何のためなんでしょう? こんなんで「暴力団」を排除できるなら、苦労しませんよ。そもそも、なぜわんこ? 普段はちゃんとお世話されてるんでしょうか? 警察から任命されているのであれば、税金ですよね? そこまでする必要があるのでしょうか?


 でも、「羽琥ちゃん」に人気が集まれば、二番煎じ、三番煎じが必ず出てきますね。次はにゃんこでしょうね。にゃんこは気まますぎで、わんこ以上に「暴排」には向いていないと思いますけど、かわいければいいということでしょうか?

新品本/極姐2.0 ダンナの真珠は痛いだけ 待田芳子/著