【人気私立小を大分析】ペーパーレスで縁故最強の慶應幼稚舎、ペーパーありで実力主義の慶應横浜初等部
慶應横浜初等部は、東急田園都市線江田駅から徒歩約10分の住宅街の中に学校があります。知っている範囲だと芸能人のご子息はいないよう。その理由にかかわるのかは不明ですが、幼稚舎がノンペーパーに対し、横浜初等部は最初にペーパーテストが行われ、そこで合格しないと2次には進めません。ペーパーはさほど難しくないので、ほぼ全問正解じゃないと2次には進めないレベルです。
2次は幼稚舎同様の体操、行動観察、絵画です。開校当初は幼稚舎の過去問の類似問題が出ていたのですが、最近は独自の出題の傾向が強いと思います。うちの保育園の卒園生が通っているのですが、素敵だなと感じたのはノート。学校指定で、あの有名なペンの校章が入っていて、持っているだけで賢く見えます。クラス替えがあり、幼稚舎と違って持ち上がりはありません。幼稚舎と同じなのはK組E組I組O組と分かれているところと、お弁当ではなく給食なところです。入ってからも勉強はしっかりさせるようで、元園児によると「けっこう大変~」と言っていました。
ちなみにこの子は最初会ったとき(3歳)から、超利発で、ほかの子とはまったく違っていましたね。この子の勉強は、朝自宅でお母さんとのペーパー、保育園でペーパー、角川オリジナル指示製作練習(お手本通りの順番でカバンや靴、サイコロなどを作りました。画材は画用紙、折り紙、モール、スズランテープ、お花紙などです)、帰宅後ペーパーが平日メニューで、土日にお教室と絵画教室へ通っていました。
地頭がよく、言葉も達者、目を引く美少女でしたね。幼稚舎&初等部とも、体操が試験にありますが、指示体操なので、体操教室には通わなくても問題ないようです。合格した子も通っていませんでしたし、『慶應幼稚舎』(幻冬舎新書)、『慶應幼稚舎と慶應横浜初等部』(朝日新書)の著者でうちの保育園の顧問でもある、アンテナ・プレスクール校長・石井至さんが「体操教室は必要ない」とおっしゃっていました。
※「ヒマラヤ」を10回言わせてから「世界で一番高い山は?」(正解はエベレスト)と質問するように、誘導のような設定を与えてから、物事の本質を描かせる絵画の難問
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では11歳の愛娘の子育てに奮闘中。