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恋愛より、面白い人間関係がみたい

本当は「メレディスの新恋人」だった! 『グレイズ・アナトミー』脚本流出で生まれた、あのキャラクター

2019/06/05 17:13
堀川樹里
『グレイズ・アナトミー シーズン1』コンパクトBOX/ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

 救急病院を舞台に、そこで働く人の活躍や葛藤、恋模様を描いた、米ABC局の人気ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』。5月には、局が同作のシーズン16と17の継続を発表した。これにより、医療ドラマの最長作品として君臨していた『ER 緊急救命室』(シーズン15で終了)を超えることが確定し、大きな話題となった。

 2005年3月に放送開始された『グレイズ・アナトミー』だが、シーズン1から登場しているメインキャラクターは、主人公のメレディス・グレイ(演:エレン・ポンピオ)のほかは、アレックス・カレフ(ジャスティン・チェンバース)、ミランダ・ベイリー(チャンドラ・ウィルソン)、リチャード・ウェーバー(ジェームズ・ピケンズ・Jr)の3人だけ。これまで彼らを取り巻く実に多くのキャラクターが登場しては去っていった。

 メレディスと“くっついたり離れたり”していたデレク・シェパード(パトリック・デンプシー)はシーズン11でまさかの死亡。以来、「『グレイズ・アナトミー』はもうすぐ終わる」というウワサが何度も流れるが、シーズン15では新たな恋人が登場し、メレディスの恋物語は当面続きそうである。

 そんなメレディスの恋愛相手として、シーズン14にヨーロッパの科学者が登場する予定だったことを、番組の製作総指揮者の一人クリスタ・バーノフが明かした。

 米エンタメ誌「エンターテインメント・ウィークリー」は現地時間3日、「シーズン14でメレディスは新しい男性と恋愛する予定だった」というクリスタの話を紹介。

 しかし、米テレビ関連情報サイト「TVLine.com」の運営者で、テレビ業界ジャーナリストのマイケル・オーシエロに「メレディスの新しい恋愛相手である、科学者役のキャスティングを行っているという情報をつかまれてしまった」とのこと。情報が流出したことを知ったクリスタは、複数の脚本家たちが案を出し合ってストーリー展開を練る“ライターズルーム”へ行き、「ヨーロッパ人科学者という案には興味が失せたわ。別のキャラクターを考えてくれない?」と変更を命じたことを明かした。

 おかげで脚本は大幅な変更を余儀なくされたわけだが、クリスタは「結果的によかった」と回想。恋愛対象ではなく、メレディスに大きな影響を与えることになる、メレディスの母親(ケイト・バートン)の古い友人、マリー・セローン(レイチェル・ティコティン)を登場させることになったからだ。「一時的な恋愛よりも、断然おもしろいストーリーに仕上がったわ」と満足そうに語った。

 人気ドラマの新シーズンの脚本内容が流出するのはよくある話だが、内容をここまで大きく変更できるのは、優秀な脚本家を多数抱えている『グレイズ・アナトミー』だからこそ。今回の報道で「流出したら内容が変更する」と認識が広まったため、今後、脚本がスッパ抜きされることは少なくなっていきそうだ。

最終更新:2019/06/05 17:13
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