サイゾーウーマンコラム元極妻・芳子姐さんのつぶやき元極妻が考える「逮捕」の意味 コラム 「元極妻」芳子姐さんのつぶやき47 ピエール瀧の「コカイン使用容疑」とミナミのカジノバー銃撃――元極妻が考える「逮捕」の意味 2019/03/17 16:00 待田芳子 元極妻・芳子姐さんのつぶやき ピエール瀧 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。 ■負けが込んだ常連が怒って発砲? 3月11日の大阪ミナミのインカジ(インターネットカジノ店)銃撃事件で、界隈の緊張感はかなり高まっているようです。現場は、あのグリコの看板のすぐ近くらしいですよ。 事件は、この日の午前0時40分に発生しました。お店は、事前に電話予約を入れるシステムで、連絡してきた常連の青年が、ドアが開いたとたんにズドンと撃って逃げています。弾はお客さんと従業員さんに当たり、お客さんの意識は戻ったそうですが、従業員の方は意識不明の重体だそうです。 すぐにヒットマンは指名手配されましたが、「暴力団員」ではないようです。拳銃で「いい仕事」をしているので、かなり場数を踏んでいるのでしょう。で、「負けが込んだ常連が怒って発砲した」のだとか。バクチに負けたくらいでいちいち発砲していたら、命がいくつあっても足らないはずですが、まあそういうことなんですね。 もともとミナミ界隈は、六代目山口組、神戸山口組、任侠山口組の「三つの山口組」が覇権争いをしていることで知られています。もともとはひとつの組ですから、骨肉の争いの上にシノギのきつさがあって、暴行事件なども相次いでいます。みんな過剰な暴力団排除条例が悪いんですよ。 ■ヒットマンはどこへ? 今回のインカジ襲撃について、報復(カエシ)があるかどうかは微妙なところです。警戒態勢を強めるよう指示している幹部もいるようですが、わかりやすい組織同士の争いではありませんからね。今後の動きに注目です。 ワタクシ的には、逃走中のヒットマンを心配しています。たとえば、1997年の山口組若頭射殺事件で逃げていた実行犯グループの末路は、哀れとしかいいようがありませんでした。病死のTさんも悲惨でしたが、16年の逃亡の末に逮捕されたSさんは「むしろ捕まってほっとした」と話していましたね。このあたりは中野太郎さんの『悲憤』(講談社)に詳しいです。 今回の方はまだ30代だそうで、どうなるのでしょうか。思えば、ここ数年のヤクザの銃撃事件では、ヒットマンはほとんど逮捕されていません。逃亡生活は心細いでしょうし、すでに亡くなっている可能性もゼロではないです。いずれにしろ切ないですね。 次のページ もはや覚醒剤よりコカインの時代? 12次のページ セブンネット 極姐2.0: ダンナの真珠は痛いだけ 関連記事 “居場所”がない元ヤクザたちの行き着く先は? 元極妻が考える「ヤメ暴」問題東京オリンピックでヤクザが自粛!? 元極妻が考える、過去の「イベント休戦」ヤクザのバイトはアリだった? 元極妻が考える暴力団の「シノギ」お祭り騒ぎにヤクザは不可欠!? 元極妻が考える山口組とハロウィン山口組再編にオリンピック暴排……ヤクザも転換期へ——元極妻の2019年ヤクザ業界予想