「私は淫乱なのではないか」と心配に……W不倫中の女性に、プウ美ねえさんが一言
家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「この人とエッチしたら……と考える自分がいます」
プウ美ねえさん、こんにちは。現在職場の同僚とW不倫しています。しかし最近、同じ職場の上司から食事に誘われるようになりました。誘いに乗るつもりはない一方で、「この人とエッチしたらどんな感じだろう?」と考える自分がいます。これは決してモテるという自慢などではありません。相手も私も高く見積もっても、中の下のオジさん、オバさんです。ただ、夫・彼氏以外の人とのエッチを想像する自分が淫乱なのではないかと心配なのです。近頃は、いっそ淫乱だと認めて、自分を解放してしまおうかとまで思ってしまいます。私はどうすれば良いでしょうか?(うりぼうさん、45歳)
【プウ美ねえさんの回答】
「私は淫乱か?」という問いに答えはありません。淫乱とは関係のほどあいが過ぎることですが、いまの日本に姦通罪はなく、なにをもって「ほどあい」とするかは、環境や、個人の考えで変わるからです。
複数のセックス相手をもつことは、まわりを悲しませず、各人が納得しているかぎり問題ないことでしょう。もちろんここではお互いが幸せになることを理性的・衛生的に、平和にめざすセックスについて話しています。そのような前提ならば、性的におおらかであることはほぼほぼ美点です。いっぽうで、他人の夫であるW不倫の相手を、さりげなく「彼氏」と呼んだりするのは、おねえさん個人の感覚だとひどく乱暴で「度を超した」行為にみえます(安心してください、いまはお仕事で、お金をいただいてあなたの文章を読んでいるので、心は安らかです)。このように、淫乱の線引きはいろいろなのです。ですから、これについては、あなたが自分で折り合いをつけるしかありません。もちろん、それを公表するひつようも、ありません。
おねえさんのまわりには、セックス好きがたくさんがいます。すてきなひとも、みぐるしいひともいます。彼らを見て「ここがいやだな」と思った点を考えてみました。嘘や裏切りなどは、おねえさんに被害が及ばないかぎりどうでもよいことです。興ざめなのは、たいして面白くもない、オチのない恋愛関係・セックス行為の報告をされることでしょうか。だれとやったとか、いく人でやったとか、自分が淫乱かどうか心配だとか。たとい仲が良かったとしても、そんなことをヒネリもなく聞かされたら、ウンザリするものです。ぜひ、周囲のひとにも喜びのおすそわけをしてほしいものです。
【今月のエプロンメモ】
だまって、好きなだけおたのしみなさい。ご自分の責任で。
熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『世界でヤろう!! おひとりホモ☆』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。
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