汚部屋に至る心理を紐解く……「家族の思い出」「友人の愛」を詰め込んだアラサー女性
押入れを開けると、家族の思い出と捨てられないモノがギッシリ詰め込まれていました。ほかにも、来客のために用意している布団が目立ちます。もちろん、Kさんの私物も多めですが、それ以上に、「人の想いを気遣うモノ」に溢れていました。これは、捨てにくいですよね……。
お金をかけずに、「使えるモノは最後まで使い切る」
シングルマザーとして3人の子どもを育てた母を尊敬しているとKさん。母の教えどおり、「使えるモノは最後まで使い切る」という精神が受け継がれています。そのため、筆者の手も止まるほど懐かしい宝の山が出てきました!
片付けの壁とは?「お金をかけない片付け法」に挑戦!
さてここで、いきなりの問題です! 手っ取り早く、部屋をスッキリと美しくするには何が必要だと思いますか?
答えは、「大量に捨てる」「買い揃える」「人力」が多いほど簡単に終わります。
でも一般的には、これが一番難しい! しかも、相当な予算が必要になります。サイゾーウーマンの企画は、継続できるリアルを追求しているので“材料費”だけは個人負担(平均1万円前後)でお願いしています。Kさんは、営業の仕事で海外主張までこなすバリキャリさんですが、勤務日数を減らしているため収入が3割減だそう。部屋の中には、お母さんの病院の領収書の山も出てきました。
これらの理由から、「お金をかけない片付け法」で挑戦! 次回より、「捨てられないモノの保管方法」、「贈りモノの捨て方」、「ジモティ活用法」などを交えて「悟り部屋」へと片付けていきます。
――次週は、「共有スペース・本棚編」は、5月27日(月)に更新!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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