暮らし
30代女子の「煩悩部屋」ビフォーアフター
汚部屋に至る心理を紐解く……「家族の思い出」「友人の愛」を詰め込んだアラサー女性
2019/05/20 19:30
ダイニングキッチンの奥には、赤いソファがありました。壁との隙間20cmに何が良いかわからぬまま、コスメが山積みになってしまったそう。「お金をかけてまで、収納家具を増やしたくないので……。でも何とかしたいです」とKさん。
よく見ると、部屋全体のインテリアがバラバラです。好みの統一性が見えない件を問うと、「この赤いソファだけ、自分で選んで買ったモノです」とニッコリ。ここでもまた、友だちからの愛の気配が感じられます。
ソファ下に、「捨てられない過去の思い出」がどっさり
ソファの下からは、ジャニーズやJリーグに夢中になっていた思い出コレクションが登場! 袋の中には、丁寧に集めた新聞紙の切り抜きがどっさり! 今では入手困難の選手サインも大切に持っていました。でも、こういった昭和グッズって、実家に置きっぱなしがほとんどでは? 実はKさん、若くして大変な苦労をされていました。
「母が入院したので、実家をたたみました。3人兄弟の末っ子ですが、私しか親の世話をできる時間を作れません。そのため、会社の出社日数を減らして、親の介護や書類関係の手続き、実家の片付けまで一人で済ませました。これでもかなりの量を手放したのですが、まだ使える生活雑貨や思い出品が手放せなくて……」と、昭和感漂うモノが多い理由を明かしてくれました。
捨てられない思い出とスッキリ暮らしたい
寝室にも、昭和の名残がありました。部屋の中央に、古い鏡台があります。こちらは、Kさんのお母さんが大切にしていた家具で、プロによる補修がされていました。友だちから譲り受けた壁面収納には、衣類や帽子が山積みです。床に直置きしたモノも多いので、掃除をするにも大変そう。でも比較的、散らかりも少なく掃除を怠っている様子はありません。見える部分は、きちんとしているのです。