田中圭のシーン不足? 日テレの意欲作『あなたの番です』が6%台低迷の理由とは
5月12日に放送された、連続ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)第5話の平均視聴率が6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。原田知世と田中圭のダブル主演で、同局では25年ぶりとなる“2クール連続放送”だが、一部関係者から「深刻な状況」と心配する声が聞こえるという。
「同ドラマは、とあるマンションの住民たちが『交換殺人ゲーム』に巻き込まれる様子を描いたミステリードラマ。地上波民放連ドラの出演が16年ぶりとなる原田は、マンションに引っ越してきた新婚夫婦の妻・手塚菜奈を演じており、その夫・翔太役は、昨年4月期の主演ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)が大ヒットし、現在はドラマやCM、バラエティ番組などにも引っ張りだこの田中が務めています」(芸能ライター)
そんな二人を主演に起用した『あなたの番です』の企画・原案は、音楽プロデューサーの秋元康氏。日テレはこうした話題性を武器に、2クール連続放送という“勝負”に出た。
「しかし、ふたを開けてみれば、初回から平均視聴率は8.3%とつまずき、第2話で6.5%に転落。第3話は6.4%と同作のワーストを記録しました。第4話は7.1%と挽回の兆しを見せたものの、またも第5話で6.5%と下落。第5話ではマンションの住民・久住譲を演じる袴田吉彦の『ポイントカードって呼ばれたり』というセリフが、“アパ不倫”を連想させ、自虐的だとネットを沸かせましたが、視聴率には影響せず。深刻な状況が続いています」(同)
同ドラマが放送される日テレの「日曜ドラマ」枠は、昨年10月期に賀来賢人が主演した『今日から俺は!!』の映画化が決定、今年1月期の菅田将暉主演『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』は最終回で15.4%を叩き出すなど、“好調な枠”として定着しつつあった。ところが、意欲作の『あなたの番です』で、まさかの苦しい展開に。
「日曜の日テレは、“黄金の縦ライン”と言われる番組編成で、夕方の『笑点』から始まり『おしゃれイズム』まで高視聴率番組が目白押しで、良い流れができています。しかし、現在は『あなたの番です』で数字が急降下しているような状態。とはいえ、夜8時台の『世界の果てまでイッテQ!』も、最近は裏番組の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)に視聴率で負け始めているので、その影響もあるかもしれません。ちなみに、視聴者からは『田中の出演シーンが少ない』と指摘が出ているようですが、5月10日発売の『フライデー』(講談社)によると、売れっ子の田中に合わせて撮影は前倒しで行われており、“テコ入れ”しようにもスケジュール確保すら難しいのだとか」(テレビ局関係者)
同誌は、ドラマの後半は「田中がメイン」のシーンが多くなると伝えているが……。
「後半に田中の出番を増やしたからといって、視聴者を獲得できるとは考えにくいです。ネット上には『だんだん面白くなってきた』という声もありますが、視聴者にとってミステリー作品を途中から見るのはハードルが高いでしょう。業界関係者の間で、脚本の評判は良かっただけに、序盤で視聴者を取り込めなかったのはもったいないですね」(同)
2クール連続放送ということは、ゴールは9月末。ドラマそして田中圭に、どのような評価が下されるだろうか。